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朗読によるクリスマス・キャロル
“クリスマスおめでとう、ボブ、今までの分をまとめていわせてもらうよ! きみの給料を上げよう。そして、生活苦と闘っているきみの家族を援助させてほしい。さっそく今日の午後、クリスマスのポンチ酒でも飲みながら、そういった事柄について協議しようじゃないか、ボブ! 暖炉に石炭をくべよう。そして、仕事にとりかかる前に、石炭を買ってくるんだ、ボブ・クラチット!”
2012年に生誕200年を迎えるイギリスの国民的作家ディケンズの代表作『クリスマス・キャロル』。ディケンズが自らの公開朗読のために、そのエッセンスを凝縮した朗読版「クリスマス・キャロル」を完全訳。読みやすい組版と全ルビを採用し、朗読台本としても使用可能。声に出して読むディケンズ文学の魅力について解説した「訳者あとがき」(15枚)を収録。
ディケンズの作品の魅力について語ろうとするとき、どうしても原書を声に出して読む、朗読されたテープやCDを聞くといった体験を抜きにして語ることはできません。私自身、この公開朗読版『クリスマス・キャロル』を翻訳したいと思った直接的なきっかけは、サイモン・キャロウというイギリスの俳優が同『クリスマス・キャロル』を朗読したテープを聞いたことでした。その朗読のもつ雰囲気をそのまま日本語に移し替えてみたいと思ったのです。声に出して読むディケンズ文学の魅力を、この翻訳によって少しでもお伝えすることができればと思います。[訳者あとがきより]
A5判並製112頁 定価:1,000円+税 ISBN978-4-906452-08-8 2011年12月刊 K&Yカンパニー
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