家族と高齢化―多様性と異質性―

 

 

2001.04.25

 過去50年の間、工業化された社会の中で家族や高齢化について伝統的な予期が変化してきた。最初に最も知られているのは、寿命が延び、出生力が減ったことを含んだ、広範囲に及ぶ人口統計の移り変わりで、そしていくらかの世代が交わる家族構成は弱まった。2つ目に、家族形態・規範・習性に相違点が増え、(特に北米社会の下位群の間で明白になっている)家族関係の中で年配の個人の立場は著しく異様なものであるという結果になっている。(岩川)

 

 この章の目的は、高齢化を含む家族関係の相違点や異質な点を示す研究をみることとなる。我々は高齢化する家族関係の社会・構造的状況を考えることの必要性を重要視しながら、高齢化する家族に対する人口統計学的推移や、増加している異質な点に対する根拠における影響をみなおすだろう。第1節で我々は家族に関する大きな衝撃や、1990年代を表す人口統計学的推移を討論している。第2節で我々は、夫婦の性質、未亡人、離婚、再婚、そして独身を含めて年齢に関する夫婦のパターンを調査する。第3節で我々は、親や子、祖父母、孫、という結びつきに焦点を合わせながら、現代の人々の相互的関係を調査する。最終節では、親権関係、つまり‘親であること’や‘家族の長’という役割における相互作用に注目する。(内上堀)

 

T 人口統計学革命と高齢化する家族

 今日の高齢者たちは世代間の家族生活の人口統計学における大きな革命に加わっている。個人は彼らの祖父母と量的にも質的にも、家族の役割や関係の構造や継続の両方にもちがう世代間の中で成長している(Cherin&Furstenberg,1986;Uhlenberg1978 Wells1982)。彼の祖先の2.3代の家族を嫌う、それは今日の高齢化は4.5世代の家族に世代ごとの少数に分けるだろう可能性がある(Hagestad,1986;Streb&Beck,1980,Vinovskis,1997;Wells,1982)Shanas(1980)は、65歳以上の人々の約50%は4世代家族の一員だと見積もった。Hegestad1988)は、5世代家族において80歳以上で死ぬ婦人はとてもとても祖母である、と報告した。(梶原)

 

 さらに、高齢の人々が「家族役割」で過ごす年数は劇的に増加した。19世紀はじめ、北アメリカの親と子供は20年から30年生活を共に過ごしたかもしれない。祖父母と孫は、ほんの10年だけだったかもしれない(Juster & Vinovskis, 1987; Uhlenberg, 1978)。今日の高齢化している親は、半世紀以上子供たちの生活の一部であるのかもしれない(Preston, 1984)。祖父母も同じく、彼らの成人した孫、もしくはひ孫との結びつきは20年以上に及ぶかもしれない(Barranti, 1985; Hagestad & Burton, 1985)。(木之下)

 

 家族構造とその役割の存続、および関係の変化は、そのほとんどが二つの人口統計の傾向における影響に起因しているといえる。(1)として、前世紀中の死亡数(率)の劇的な下落があり、原因として平均寿命が1900年以来おおよそ27歳上昇した事にある。(Bengtson,1986; Gee,1987; Uhlenberg,1980; アメリカ国勢調査局,1984) また、(2)として出生率の減少もあげられ、1人の女性から生まれるの子供の数は、1900年に3.7人であったものが、1986年には1.8人まで減少した。(Connidis,1989; アメリカ国勢調査局,1987; Watkins, Menken, & Bongaarts, 1987) 過去からの家庭生活の変化が寄与している、人口統計の変革のさらなる特徴は、出産のタイミングの変化、すなわち十代での出産(Burton & Martin, 1987)、出産の高齢化(Connidis, 1989)、子供をもたない事(Parke, 1988)、そして片親および離婚の増加(Bengtson & Dannefer, 1987)をも含んでいる。(久保)

 

A ‘豆の支柱家族’構造の出現

 現代の北アメリカ社会にだんだんありふれるようになっている一つの世代間家族の構造は「豆の支柱家族」、つまり、死すべきものと生まれるべきものが衰えるといった結果として描写されることが出来るものである。これは‘垂直状態’とも呼ばれ、生存している世代の数が、家系の範囲内で増加した時、世代間拡張を通して引き起こり、それぞれの世代の範囲内でメンバーの数に一様の減少があるときは、世代内収縮が引き起こる(1987年のベンソンとダヌファー、1986年のハジェスタッド、1988年のクニップスチアー)。垂直状態は多くの世代の生存配置にとってはもちろんのこと、複雑さや、世代間関係の可能な共同資金にとっても多くの係わりがある。(田崎)

 

 まずはじめに、これからの10年で、人々は、家族間の横のつながりよりも縦のつながりを持ちながら、年老いていくだろう。縦のつながりとは、例えば、四世帯の家族なら、3組の親子関係があり、2組の祖父母と孫の関係があり、1組の曾祖父母とひ孫の関係がある。そして、この同じ家族の中に、横のつながりである兄弟や姉妹もいる。その上、親族まで入れると、いとこ、おじ、おば、めい、おいもいることになる。(田中)

 

2001.05.09

 家族の中の世代が増えることに関して、多世代家族が増えることに関してなんらかの類似点があるのかどうか、という疑問が出てくる。1900年代初期、年取った人がその子供と孫の3世代で暮らすことはごく普通のことだった(Juster&Vinovskis,1987;Smith,1986)。しかしながら、時間とともにそのパターンは劇的に変わっていった。たとえ、家族の中の世代の数が増加したとしても、今日の老人はおそらく一人っきりか、配偶者との二人かのどちらかである(Shanas&Hauser,1974;Treas&Bengtson,1987)。ジャクソンは、多世代家族の共有はただの家族の中の世代の数だけではなく、年齢や性別、夫の地位、健康、そして血統などの様様な要素の機能であり、このことにより、何が経済的貧困(住宅不足も含む)の重要な要素なのか付け加えられるだろうとしている。(林)

 

 

B 延長された家族の役割と関係の期間

 少数の子供達と年配の人によって伸ばされた時間を世代間の家族の状態として費やす。(Hagestad, 1981; Hess & Waring, 1980;Riley, 1983).性別が原因で寿命が違うように、どんなに長く家族の役割として時間を費やしてきても女性と男性では違いがある。(芳本)

 

 

 Watkinsらは(1987)、相互世代間型家族が続いていくなかで、時を越えて女性の役割が変化していると規定している。死亡率、結婚や出生率をもとにしたシミュレーションを用いて、彼らは1800年、1900年、1960年、そして1980年、アメリカの人口統計下において、ある女性が65歳以上の両親や、18歳以下の子供たちと過ごしたであろう年数を見積もっている。彼らの発見は、相互世代間型家族における高齢女性の変わりゆく役割に、影響を及ぼしている。例えば、長寿の両親が目覚しく増加したことによって、1980年の女性は、1800年の女性と比べて、4倍もの年月を娘として、両親と共に過ごすことになったのである(参照 14-1の図)。さらに、女性が65歳以上の片親、もしくは両親の成人した子供として過ごす時間は、1800年の約7年間から、1980年には18年間に増加したのである。同時期に、18歳以下の子供と過ごす平均時間は、1960年までに65歳以上の両親と過ごす年月が、18歳以下の子供たちと過ごすそれに勝っていることから、減少傾向になっている。(浦野)

 

Gee(1988)は、1860年〜1960年の同一年齢層においてカナダの国勢調査のデータの分析の中で、よく似た結果を報告している。彼女は、1860年において、50歳過ぎの子供にはたった16%しか親が健在しなく、それが、1960年の間に生まれた同一年齢層では60%に増えるだろう、その増加は、(2200年までに)223%になるだろうと見積もることによって、大人になった子供たちと、年老いた親との間の関係のさらなる洞察を提供した。(真方)

 

 これらの数値は,家族が高齢者の介護人であると云う事を考える上での結果に特に重要である。女性が50代になっているときには,その親たちは一般的に80歳前後である。―従って,肉体的・精神的虚弱からくる激しいリスクを伴うにつれ,子供たちに頼りがちになってしまう。繁殖能力の衰えという点から考えると,子に頼っている親の介護を(子供たちで)協力・分担をすると云う事が,ジレンマを引き起こしている。小規模な家族というものが意味する事は,かなりの負担が生じる高齢な親の介護を分担出来る兄弟が少ないと云うことである。その結果,介護を分担する少ない兄弟を持つと云う事は,高齢な親との長いサバイバルと衝突しているという傾向がある(TreasBengston1987)。(松岡)

 

 親子でいられる時間が増えたことは、世代間の立場だけではなく、女性の寿命の伸びも関係している。今世紀の後半あたりから、高齢女性たちには親であった時代とは異なった人生(祖母と言う立場)が非常に長い期間現われる(HagestadBurton,1985)。寿命の伸びにより―これは、祖母になるタイミングと関係するのだが―高齢女性は、幼児、青年、若い大人(18歳〜20歳前半)、そして、ちょうど親になれるくらいの年代の孫達と知り合う機会をもつことができた(CherlinFurstenberg,1986)。たとえ、私たちの祖母になる年代を示す上での強力な実験データが不足するとしても、境目となる年代(祖母になる年代)は約45歳と判断できる(SpreyMatthews1982)。なぜなら、女性の平均的な寿命は79歳と考えられているからだ。今日、高齢女性たちは人生の半分近くを祖母という立場で生活している。(山田)

 

 長い間未亡人として費やしてきた女性は人口統計学を通して他の家族の影響を受けている。本来、未亡人として費やしてきた女性はそれ以後も(おおよそ57年)そのままであった(Watlcins,1994)。しかし、今日、高齢の女性はずっと未亡人である。生活の改良によって予測されることに、50歳前に未亡人となった婦人の一部は著しく衰えた(Uhlenberg,1974)。また、同じ年のやもめは、男性より女性のほうが高い確率でそのままでいられる。例えば70歳〜74歳まででは、女性の46%に対して男性の11%がやもめである(Sweet&Bumpass,1987)。それらの違いは、はっきりと寿命で死ぬ確率が大人の男性の方が高いということ、男性は若い女性と結婚する傾向があるということ、高齢の男性は再婚する確率が高い、という結果が組み合わされたものである(Uhlnbeng,1980)。(梶原)

 

 死亡率の低下が女性が世代間家族の地位で占める時間の長さに深く影響していることは明確であろう。しかし、全体的にその影響は男性にとってはそれほど顕著ではなかった。( Hagestad, 1986; Uhlenberg, 1974; Wells, 1982 ) 男性と女性の平均寿命の違いのために、現在アメリカ合衆国の女性は男性より7年長生きする。( U.S. Bureau of the Census, 1984)

多くの男性は、女性「家族役割」の期間に匹敵する期間を経験する前に死亡する。しかしながら、三つの人口統計学の要因(受精能力、離婚と結婚)が、男性の親、夫と男やもめという男性の世代間家族の地位に意義深い影響を与えた。

(木之下)

 

2001.05.23

 

 アメリカの国勢調査のデータより、EggebeenUhlenberg(1985)は、黒人と白人が配偶者および幼い子供の親としての役割で費やした時間の量を調査した。1960年から1980年の間に、人が幼い子供達との家族環境に捧げる時間の量には劇的な縮小が見られ、また、結婚外での時間の過ごし方は補足的に増加した。家族役割の持続が縮小する事は、人間と世代間の家庭生活との関連に重要な意味合いを持つ。幼い子供達との関わり合いを断絶する事によって、人は世代間の家族とそれら(幼い子供達)がつながる重大なメカニズムを逃すだろう。それら世代間の関わりは、彼ら(幼い子供達)が老年に近づくとともに、人間にとって特に重要になるかもしれない。 (久保)

 

 後の生活で,結婚のパターンは,男性が,男やもめの状態で過ごすのか,あるいは,中年の子供たちに依存する親として過ごすのか,という時間の長さが重大な決定要素である。たいていの高齢な男性達は結婚しており,配偶者と一緒に暮らしている(U.S.Bureau  of         the Census1987)。もしも配偶者が死亡した場合,重要な,男性・女性の寿命という点から(考えると),高齢な男性は再婚と云う可能性を大いに持っている。さらに男性は,成人した我が子達に依存する親としての時間の量などという(再婚した場合とは)かなり違う時間を過ごすという可能性は殆ど無いだろう。それは主として,高齢な男性の最も重要な介護人である配偶者が(再婚の場合には)居るからである(Hess Waring1980)。(松岡)

 

 多くの世代の家族構造の中で男女の役割状態が持続しつつ、増大するにつれて、それらは、Turner(1970)が“crescive bonds”と名付けたものを作り上げるための新しい機会を提起する。これらは、勤務時間以外に発展させ、そして、普通の経験と意義の蓄積によって形作られる結束である。夫と妻、両親と子供、祖父母と孫は、お互いの関係に、50年以上ものこれらの共有される経験が生じているかもしれない。世代ごとに、ほとんど家族のメンバーがいない状態で、個人は、力量においてもっと扱いやすい親族のグループの向こう側で、どっしりと彼ら自身に費やす重大な機会を持っている。(田崎)

 

C 家族の役割と構造の相違点

 [beanpole]家族の増加や世代間の家族の存続の役割は女性と男性にとって変わっている上に、人口統計学上の革命はたくさんの変わりやすい世代間の家族の構造と役割によって生み出された。その構造は、短縮された世代、世代の隔たり、切形の、女系直系の、親の再婚による家族、などのモデルが含まれている。すべてのタイプは、幅や、長さ、は不定でそして異なった家族のパターンが豊かであることを反映している。(芳本)

 

1 『短縮された高齢化』における世代間の型について

 Burton(1985)は、多くの世代よりも10代の妊娠が家族構成や家族関係に3つの影響を与えると言う事を明らかにした。

第一に、世代と世代の幅が15年ほどでできる家族構成が「短縮された高齢化」をつくりだす。第二に、その狭い世代と世代の幅が世代間の境界線を曇らせた。例えば、母と娘の関係は、多くの世代に適応できる。主として、母と娘は、自分達の関係を、親子と言うよりも姉妹のようだと考えている。第三に、―Burtonの調査した大多数の家族についてだが―

10代の妊娠は、祖母世代へ早く移ることをもたらした。その事柄は、対象となる人からは、歓迎されなかった。(ElderCaspi,Burton1987)調査対象者である若い祖母の多くは、孫の代理の親と言う役割を拒んだ。そのため、生まれたばかりの子供の世話と言った負担は上の世代へ押し上げられ、血のつながった曾祖母にかかることになった。それらの曾祖母は、ひ孫の世話をするだけではなく成人前の孫(その子供らの母)や自分の高齢の親も同様に世話をしなくてはならない。(山田)

 

2 年の差のある世代間の型

 10代での妊娠は、層同士の年齢差と不明確な世代の境界線がほとんどない、多様な世代を生み出すが、出産を遅らせることは、反対の影響を及ぼす。女性が30代の半ばから後半に出産を延期した時、特にこれが家族の一つの型になると、年齢差の大きい家族構造が生まれる。これらのことは、世代間の関係に影響を与えるだろう。一つ目に、人生のかなり遅くに役割を持つ親や祖父母は、他の家族の若くしてそれに相当する人と同じくらいの期間、その状態を経験することはないだろう。二つ目に、より大きな世代間の年齢差は、人生の中で絆が強くなるにつれて、負担になる。それは、特に女性が思春期の子育ての問題と年老いた親から要求される介護を同時に経験することになるからである。三つ目に、人生の後の方で一人かほんの少数の子供を持つと、年老いた親の介護をするのが可能な人が、ビンポールファミリーや10代の母親を持つ家族よりもいっそう少なくなる。(田中)

 

3 子供がいないこと

 子供がいないことは、最も乏しく薄っぺらい家系構造を作り出す。世代間の絆を確立したり、家族内の世話を受け入れる選択をすることは、子供のいないより年長の大人の間ではひどく限られたものになっている。よく、子供のいない年配は、親族を拡大したり、また架空的な関係の絆を作る。しかし、そのような関係を築くと、多産が減少するのに付随して親族の頻度としてより困難になるかもしれない。(岩川)

 

4 直系の母親の一世代間の構成

 離婚をして子供をもつということが増えてきたことは、まだ一世代間の家族の構成の形ではない。例えば、1986年における結婚していない女性にあたる黒人女性に対する約二分の一の家系である(U.S.Bureau of the Census,1987)。この傾向は高齢の黒人女性が従事する役割として重要である。高齢の黒人女性は、子供たちの‘片親’として仕えるため、娘たちに何回も呼ばれるだろう(Burton,1990)。その上、高齢の女性は娘たちや孫と共に夫と分かち合い、子育てや片親の経済的圧力を抱えながら助けるようである。(内上堀)

 

5 継子の養育と継孫の養育

 高齢者の世代間家族の人生の中で多様性を作った5つ目の人口統計学の傾向とは、彼らの若い大人と中年の子供の間の高い離婚の割合である。(U.S. Bureau of the Census, 1987)高齢な親の子供が離婚をする時、このことは、高齢者の世代間家族の人生に顕著な影響を与える。(Aldous, 1987; Hagestad, 1986 )彼または彼女の子供の保護を受けない成人した子供の親は、彼らの孫の人生の活発に関わりあう同じ機会を持たない可能性に直面する。さらに、高齢の親は、彼らの前の娘や義理の息子と彼らの家族との重要な関係を無理やり限定されるかもしれない。もし、離婚が再婚を続けて引き起こすならば、高齢の親は、世代間家族の複雑な再構成に直面し、そして、再婚が継子を親族関係構造の中にまとめることを伴う時、さらなる複雑さが生じる。(Matthews, 1987)(木之下)

 

 

2001.05.30

U 老後におけるカップルとシングル

A 結婚状況とその影響

 老後において女性より多くの割合の男性が結婚する(Sweet&Bumpass,1987,P.299;参照,Treas&Bengtson,1987)のは、男性が彼ら自身より若い女性と結婚するという習慣と、男性より女性のより増加する寿命と、年配の男性のより高い再婚率(Treas&Vanhilst 1976)に影響している。老人の結婚状況は、血統を通して全く多様である(SWEET&Bnmpass1987 P.300)。高齢女性の間で、白人女性とヒスパニックの女性は黒人女性より、結婚しているようである。年配の白人男性は高い結婚している見込みがあるのに対し、年配の黒人男性は低い。黒人は白人より、より一人で別居していて、離婚しているようである。(真方)

 

 さまざまなデータから、未婚の高齢者を比較すると既婚女性は高いモラル、生活の満足感、精神的、肉体的健康。経済的な財源、社会的な統合社会的なサポートを持っていて、低い割合で施設に収容されていることは少ない。という結論を証明している。結婚のいくつかの「保護的」健康衝撃は2つの事実に関係がある。1・・結婚している人々は、健康のリスクの高い結婚をしているより少ないらしい。そして、2・・健康でないとき、配偶者は計り知れないほどの世話をする。加えて、年老いた既婚女性は彼女たちの結婚していない同僚より不健康であることが少ないらしい。また彼女たちは大抵その家族と暮らしているらしい。(林)

 

 

B  晩年の生活における結婚と結婚の質

 大部分の高齢者は彼らの結婚を幸せ、もしくは大変幸せであると評価する(Stinnett,Cartrt,&Montgomaer,1972)多くの不幸せな結婚は前もって離婚して終わっている。そしてそれは、残った人生の結婚に影響を与える(troll,Mtchley,1979)。不幸せな結婚をなんとかやっていくこともある。それにもかかわらず結婚は配偶者や習慣としての結婚の約束を表す。また、第2に、配偶者の個人的な性格を評価することは夫婦の安定のために重要な要因の一つである(Lauer&Lauer,1986)。経済的安定は疑いもなく人々が結婚したままである重要な理由である。長い間の幸せな結婚の他の重要な要因は、連れ合いをよき友達としてみること、連れ合いを人として好きであること、生活の目的に同意すること、結婚においてユ−モアと陽気さを維持すること、である。(梶原)

 

 結婚における満足の度合いは、人生を大きく異ならせると思われる。近年の多くの研究は、年齢に対してU字型の関係を示した。大きな満足は、若い人と高齢者に表れる。そして、人生の中間の世代(中年層)の人にとっては満足の度合いは少なく表れる。(Lupri&Frideres,1981;Spanier,Lewis,&Coles,1975)GilfordとBengtson(1979)は、結婚の満足度を示すのに、直角が2つあることを示した。それは、共同作業や、笑いを伴った話し合いといった活動を含む積極的な交流の指標と、あざけりや意見の相違、批判や怒りを含む消極的な感情を表す指標からなる。3世代サンプルの結婚関係の調査において、彼らは、年齢が関係することを発見した。消極的な感情の低下と積極的な交流はU字型の関係を持つ。高齢者(祖父母)世代の結婚は、中年(親)世代の結婚よりも互いの指標において、より満足をもたらすと言った研究報告がなされた。しかしながら、高齢者(7190歳)の調査対象者の間では、積極的な交流と消極的な感情は、互いに低かったと言う報告もあった。(山田)

 

時間が経過して、満足度が増加したか減少したかというような夫婦関係の情勢を尋ねることよりも、老人の長い期間の関係は、基本的に、若者の関係とは性質が異なると、学者は仮定した。愛情について明らかにした文献は、関係は時間と共に変わるので、愛情のきづなの根拠も変化すると提案している。(Levinger 1974)この観点から、身体の魅力や熱情、自分の打ち明け話などは、新しい関係の形成を促進するものとして考えられる。しかし、関係とは、精通や忠義、相互の投資によって、長い間持続するものである。(田中)

 

 

C 未亡人/やもめ暮らしとその帰結

 未亡人/やもめ暮らしは深いライフコースの移り変わりで、客観的および主観的なレベルで多くのロスや変化をもたらしている(Martin Matthews,1987)。また、これには健康上マイナスの影響があり、機能低下(Pearlin&Johnson,1977)、死亡(Gove,1973)、精神病(Gove,1979)の割合が高くなることが示された。これは時間とともに減少するかもしれない、しかしながら、長期に渡り最小限度の影響としてはある。(久保)

 

 やもめ暮らしの印象というのは,その(やもめ暮らしをしている)年齢が(世間一般の)"時間通り"であろうとなかろうと,年齢やジェンダー,社会的階級,競争,健康,住んでいる環境などに影響されている。なぜなら,やもめ暮らしというものは,ますます高齢な女性を意味するものになりつつあるからであり,また,やもめ暮らしをしている人口は女性ととても不釣合いになり,たいていの,人生の後半をやもめ暮らしをしている(人々を対象とした)調査の殆どが,女性に焦点を当てているからである。(松岡)

 

 性別における未亡人としての期間の差は、人生の後半期から見てとれる。例えば、65歳から69歳において、女性の34%が未亡人であるのに対して、男性のそれは7%である。75歳から79歳においては、女性の60%が未亡人であるが、男性が未亡人であるのは18%にすぎない。さらに、85歳においての未亡人の割合は、女性が82%に上るのに対して、男性はたったの43%である。(浦野)

 

 子供たちは高齢者の支援システムで重要な人物で、そして、これは特に高齢な未亡人に当てはまる。(Lopata , 1979)しかしながら、手段としての子供たちの利用は問題であるかもしれない。成人した子供と未亡人(全く違うものとして結婚している女性)の間の交換関係は依存心の増加の地位にある親に関してはそれほど相互関係ではない。(Heinemann, 1983)健康と収入の減少に関係する依存心に加えて、高齢な未亡人は彼女らの能力で、個人間で「得られるもの」を得ることを制限されているかもしれない。成人した子供と孫は、ほかの「得るもの」の手段を持っている。しかし、高齢の未亡人にとっては、唯一の重要な「得るもの」の手段かもしれない。(Heinemann,1983; Matthews, 1979)多分、子供たちの依存心と結び付けられた困難のために子供たちからの支援は未亡人のより高い労働意欲と結びつけられているように思われない。しかしながら、ある徴候がある。同等な人(友人たち、近所の人、兄弟)からの支援は高い労働意欲と結び付けられる。(Balkwell, 1985; Bankoff,1983)この結果は、「代用の原理」の問題とその限界を導く。(木之下)

 

 Shanas(1979)の代用の基本方針によると、社会的な援助や世話が必要な高齢者は、配偶者から、それから子供から、それから兄弟姉妹、他の親戚、友達、隣人からの役に頼りながら、この連続した順序通りに彼らからの援助を受けている。JohnsonCatalano(1981)は、このことが、どんな人でも高齢者の要求するものに十分応じられるということを提案しているということを指摘している。しかしながら、人の部類の違いは、やや異なった援助のタイプ(e.g.,JohonsonCatalano,1981)と異なった程度の委託、規模、持続期間、有効性を提供する。例えば、友達や隣人は活動を共にし、仲間付き合いを提供する。子供たちは、社会的な援助のこれらのタイプに効果的で利用できる源であるように見えない。言い換えれば、こども達は、さらに広範囲の役に立つ援助を提供し、長い期間をかけて行う。調査は、さらに、老年学の中での強調されることが、大人になった子供たちの貢献に置かれているけれども、それは、家族であろうとなかろうと、年齢や同等の世代を含むさまざまな社会ネットワークを持つことが重要であるということを示している。(田崎)

 

2001.06.13

 やもめ暮らしは社会的ネットワークと社会への参加に変化を引き起こす。変化は生じるだろう、なぜなら社会的なパートナーや付添い人を失うことや男やもめ暮らしは保護される兆しがあると連想されるという理由でその夫はさまざまな種類のサポート与えても役立たせることができないからだ。ひとつの重大な変化は未亡人の社会への参加する人が現れることが発展していること。ことによると、特に未亡人に感情的なサポートをしているのに役立っている。なぜなら彼らは同じ問題を共有しそして彼らは彼女を″fifth wheel″のようにはしない。(Lopata,1979)(芳本)

 

やもめ暮らしの中でまずまず社会と関わりのある最高の預言者は健康であり経済の方向に適している。(Arling,1976;Atchley,1975;Ferraro,1984;Harvey&Bahr,1974)教育、田舎の住宅、友達や近所の面前で社会活動に参加することも重要である。(Arling,1976)(岩川)

 

 やもめ暮らしや未亡人の広がりは、かなり明白である。しかし、研究には、異なるグループの中での変化が必要である。分類されたグループの中でさえ、重要な違いが存在するのである。女性と男性との違いはあるが、さらに大きな違いが女性同士の中にある。なぜなら、収入や教育、社会的階級の影響があるからである。都市と田舎の規模もまた違いをつくる。つまり、田舎の年配の男やもめ又は未亡人は、都市の男やもめ又は未亡人よりも、特に主観的な重要性やいくつかの種類の関係において、いくぶんか優位である。(田中)

 

 社会的な階級は、未亡人の身における異なった経験と関連している。労働者階級のカップルは性分離された世界(Lopata1979)に住む傾向があるので、直接に未亡人の身に続いている彼らの人生において、彼らの中間階級の仲間が経験するより、少ない秩序の破壊を経験する(Lopata1973)。しかしながら、長い目で見れば中間階級の女性は、未亡人において、例えば、社会的な統合について役立つという点で有利である。(Lopata1979) (真方)

 

 性別もまた、やもめ時代の体験を異ならせる。幾つかの研究は指摘している。男やもめはやもめより、おもわしくない健康上の問題や(Berardo,1970Gove1973)、社会からの孤立感や(Berardo1970)、社会的なつながりが狭く(Martin Matthews1988WisterStrain1986)、家族との感情的なつながりを少ししか持つことができず、さらに親友がほとんどいない(StrainChappell1982)と言う経験をしている。とはいえ、他の研究は性別の違いはない(Petrowsky1976)か、または男やもめの方が有利であるという特質を含むものもある(Atchley1975)。しかしながら、それらの相違には相対関係がある。年をとっていくことと、機能の限界が増加していくことに関してだが、その類似点には男やもめとやもめとの間に相違点より大きな打撃を与えることになる。(山田)

 

 人種や民族性は男やもめになる可能性と生活の取り決めに関連付けられる。PelhamClarkは、白人や黒人の未亡人は一人で暮らす傾向があり、Hispanic系やアジア系の未亡人は他の誰かと生きるということを発見した。Hispanic系の未亡人は、もっとも大きな家族とたくさんの子供(子孫)を持っている。ひょっとしたら、これらの違いのために、白人の未亡人より積極的なサポートシステムを受けるHispanic系未亡人が現れるかもしれない。(林)

 

 

D 離婚した年配の人

 現在の年配の人の数の10~13%にあたるUhlenbergとMyers(1981)は、離婚を経験し、そして1979年にわずか3.3%だけ、離婚のような現在の重要な状況を報告してきた。彼らは年配の人(1000人につき22人)の間での離婚率は、若者(1000人につき4人)の方よりも低いということを書き留めた。65〜74歳の間に離婚した人々の数は、75歳以上の人々のそれより訳2倍である。その上、離婚は近年(Glick,1979)すべての年齢層においてより増えてきており、増え続けるだろうと考えられている。(Uhlenberg&Myers,1981)(内上堀)

 

 離婚した高齢者は、経済的状況(Hennon,1993;Uhenberg&Myers,1981),家族や親族関係との、結びつき(Berardo,1982;Uhenberg,&Myers1981),死の運命(Kitigama&Hauser,1973),身体と精神の健康(Gove,1973)を考慮すると、他の高齢者と比べて不利である。それらの消極的な結論は不適当な社会的援助のネットワ−クを反映しているかもしれない(Berado,1982;Uhenberg&Myers,1981)中年期に再調整の成功した次の離婚は、推察によると、晩年期における、お金のような個人的資産の関係、教育、強い親族関係、友達関係の結びつき、があらわれる。(梶原)

 

Chiriboga(1982)は、高齢の人々は夫婦間が決裂した後の選択の幅が、若い人達よりも限られていることを提唱した。潜在的なパートナーの欠如と、男性は年下の女性と結婚するという傾向のために、再婚が一般的ではないというのが女性の特別なケースであるという。(久保)

 

 高齢な人の、少ないが成長している部分として、離婚した高齢者は今日の高齢者の多様性の一つの例を表している。しかし、それらは研究不足である(Martin Matthews, 1998; Troll et al, 1979)。人生の後半での離婚が家柄の単位と子と孫の関係に与える影響を調べるために、研究が必要とされる。たいていの離婚した人が再婚するので、初期または中間の成長期での離婚と再婚は親と子の関係に高齢期でどんな効果を与えるのだろうか?どんな種類の子としての支援を保護的ではない親は人生の後半で受けるか?継子が高齢な親に対する子としての責任を引き受けるだろうか?(木之下)

 

 

E 再婚

 高齢者の再婚率は低い。1975年、男性未亡人の再婚率は20%であり、女性未亡人のそれは2%である(Glick,1979)。男性の再婚率の方が、女性のそれに比べて、はるかに高い(Treas&Van Hilst,1976)。再婚が実現する条件として、健康であること、十分な身体能力を持っていること、そして、再婚を支援してくれる友人や親戚がいることが挙げられる(McKain,1972,Treas&Van Hilst,1976,Vinick,1978)。(浦野)

 

 ほとんどの高齢者は、仲間付き合いのために再婚する(Mckain,1972;Vinick,1978)。社会ネットワークはまた、再婚に対して強い影響力を持つ。未亡人のなかで、再婚するカップルは、たいてい未亡人になる前からお互いを知っているか、共通の友人か身内によって紹介されている(Mckain,1972;Vinick,1978)。再婚した年配の未亡人のほとんどは、成功した最初の結婚があった。(田崎)

 

2001.06.20

F 人生の後半期におけるシングル

 アメリカでは,65歳から74歳の約4.9%の男性と約5.4%の女性は依然として人生の全てをシングルとして過ごしており,75歳またはそれ以上の年齢のグループは,男性の3.5%,女性の6.2%がそうである。高齢者の人口におけるシングルの割合は,高齢になると,高い割合で結婚してきたベビー・ブーム世代の親につれて減少してくるだろう。未婚のままである人の割合が多少多いという現在の傾向の反映の中で,シングルの割合は再び増加するでしょう。現在,シングルは未知の割合であるが,それがゲイであったりレズビアンであったりし,人口というものはそのほとんどが調査の中で無視された。

(松岡)

 

 年取った人々の結婚や家族関係についての調査では大抵、生殖の家族の固定された親子関係が強調される。シングルの高齢者はこのような利用できる関係を持たないので、一生シングルの人の家族の関係はオリエンテーションの家族に固定される。少数の年老いたシングルに関しての調査は、特に女性に、家族の関係がとても大事であることをほのめかす。彼女達は、彼女達の結婚した仲間のその年老いた両親との関係よりやや集中した関係をおば、おじ、兄弟、めい、および甥ともつようだ。シングルの異なった血縁関係のネットワークが彼らのより大きい社会的なネットワークとの違いを映すかどうかは、不明瞭である。例えば、より大きな共同体との係わり合いか、隣人や友人とより触れ合うのか。(林)

 

 年齢に関した悪化の徴候については逆に、独身者と既婚者との支援ネットワークの違いはより明確になる。生活の中で、高齢の独身者が高度な援助が必要とされる場合、既婚者あるいは子供と生活している人よりも、親類・血縁関係によるつながりはより小規模な現われとなる(Johnson&Catalano,1981)。兄弟は、年齢に関した健康の損失に同様に傷つきやすく、夫や子供、孫からの競争する要求を経験するかもしれない。姪や甥、友達は支援を提供するかもしれないが、しかし、そのような支援は子供によって提供されるレベルには達しえない(Keith,1986;Johson&Catalano,1981)。(久保)

 

 しかしながら、独身の親類関係のパターンの老後におけるいくぶん消極的な影響は、老後の挑戦をうまく扱うことを独身の人が身に付けるのに現れるという、他の側面によって埋め合わせられるかもしれない。生涯、独身であることの全体の結果は、一人きりで生活するために、自立、自己依存、住居の発達した質を持つということを含む。(JhonsonCatalano1981) さらに、それらの個人はやもめ暮らしや離婚の惨めさを経験しない。老後において、独身の人は、年配になって離婚した、そしてやもめ暮らしをする人より幸せで(Word1979)、より身体的にも精神的にも健康である。(Gove1973verbrugge1979)しかしながら、結婚している人に比べると、より後ろ向きな隠居を経験するし、(Word1979)自殺率や施設に収容される割合も高い。(真方)

 

 

V 世代間の結束と高齢化した家族

 次に高齢化した家族における縦のつながりに関する研究を再調査する。それはつまり、反対の世代の関係の型や感情、援助、期待されるものである。この10年で、家族の縦の絆は大抵弱まってきたということと、特に高齢者に対する家族の援助は、人口統計の傾向や地理の流動性、社会文化の変化によって、危険にさらされているということが、一般に受け入れられている考えである。しかしながら、それは真実ではないということを提案するための多くの証拠がある。(see reviews by Aldous,1987;1985;Hagestad,1988;Rossi&Rossi,1990;Shanas,1979;Treas&Bengtson,1987)確かに、大人の世代間の絆は、以前よりもいっそう重要になるかもしれない。それは、分かち合った時代がより長い期間であるから、あるいは、親や子供、孫との「共同の伝記」のためである。(田中)

 

 3つの傾向は1980年からの強調されるべき世代間の関係の研究である。第一は、注目に値する現代家族の中の親子と祖父母と孫の増大する関係。この部分については、親子の対照は、性別や、民族や、社会階級の区別の違いをこえて見られる。第2は、研究者は世代間の関係を長期間検討している中で、一定の相互関係の特質に焦点をあわせることの必要性に気づくようになったことである。世代間の接触の傾向は、おそらく、援助のパターン、期待感や、感情そして、血族関係であるかないかによって異なる。第三に、概念と、世代間の関係の研究と結果の返答をもたらす発展した、そして、理論上の説明を再び公式化する累積された学術の方法論の高度な知識は、増大している。(山田)

 

A 親と子の関係

 研究者はいくつかの基本的な概念からみた高齢化している家族をより一般的な社会学的な理論から調査し始めた。特に、小さなグループでこれらが適用される行動(see Roberts & Bengtson, 1989 。家族のようなグループの重要な精神社会学的な決定力は、それらの構造やメンバーの間における相互作用の程度、家族の示す密着の程度、そして、家族のメンバーにより実行される機能、簡単に言えば、「結束」です。私たちは、6つのはっきりし、しかし関係している局面の家族結束の立場から、発達し時間を通して変化するような一組の親と子を調査することが有用であることを見つけた(reviewed in Mangen, Bengtson, & Landry, 1988)。交際、影響、意見の一致、機能的な援助の交換、ノルマ、特に、子としての責任、そして構造、あるいは相互作用のための機会と援助。(木之下)

 

1 団体の結束

 この重要性は注目すべき行動を反映することや、家族のメンバ−の間での相互作用と呼ばれるものに偶然出会うことだ。評判のある誤解は、高齢の家族は地理的な動き易さと、徐々の家族のつながりの弱さから、子供とのまれな触れ合いを持っていると描かれているが、これは一般的に研究により真実でないことが証明されている。(See Shanas,1979;Treas&Bengtson)。けれども、今日のいくらかの再婚の両親は子どもと生活の4分の1を共にすることは真実である。これはめったに起こらない相互作用を暗に意味することではない。つまり、Sussman1985)は、そのようなデ−タは、高齢者の特別な特徴である拡大家族の血縁の結合という構造の持続性を指し示すと主張した。(梶原)

 

 しかしながら、団体の結束の模範でかなりの相違点、そして社会差別の4つの要因があり−個人的な事情とえこひいき以上に−差異を予測する。1つ目は性差に関係がある。娘は息子のそれに比べて頻繁に両親との相互の影響をもつ傾向にあり、中年期の娘は特徴と交際頻度という点からもっと重要な血族の保護者であると確認する。(Adams, 1968, Hill, Foote, Aldous, Carlson, & MacDnald,  1970,  Rosenthal, 1985, Rosi&Rossi, 1990).(岩川)

 

 結婚暦はもうひとつの尺度であり、以下のことを示している。未亡人は子供と頻繁に連絡をとるということ。そして、未婚の子供は既婚の子供よりも両親と連絡をとりあうということを。(Lopata,1973)3番目に、社会的地位の違いに起因するところがあって、労働者階級の子供たちはホワイトカラーのそれよりも両親とより多くの連絡を取っており、この親子の関係には社会の移り変わりが大きな影響を及ぼす。(Adams,1968,Cantor,1979,Hill et al.,1970,Sundstrom,1986)4番目に、人種の、もしくは種族の違いは、親子関係における様々なケースを示している。例えば、ラテンアメリカの人々が強い結びつきを示しているのに対して、黒人や白人のそれはそれほど強いとは言えない。(Cantor,1979,Dowd&Bengtson,1978,Mitchell&Register,1984,Markides&Vernon,1984,Mutran&Reitzes,1984)(浦野)

 

2 感情のある結束

 この主観的な意見について家族の言葉のやりとりの質、理解力の親密さ、思いやり、そして言葉のやりとりの喜び、が言及される。関係と結果の変化の重要性にもかかわらず、いくらかの調査の研究は、起源の日-子供のふりをする-いくぶん、操作と測定は難しいというので十分でない。(see Mangen et al.1988;Rossi & Rossi,1990) (芳本)

 

 一般的には、高齢化した親や成長した子供たち両方の世代によって報告されたように、入手できた資料は、彼らの間に影響する高い水準を示した(see Bengtson et al.,1985.,Gronvold1988RossiRossi1990)。これは特に年配の黒人(Taylor19851986)ヒスパニック(DowdBengston1978MarkidesKrause1985)に見られるだろう。いくつか指摘はあるけれども、影響する高い水準はわずかに、おそらく健康が衰えたことの負担に関わる超過時間を減らすかもしれない(Bengston1986Rossirossi1990)。親と子の違いに影響する報告もまた書きとめられるべきである。親子関係において、高齢世代よりが若者の世代よりも精力を注いでいるという一般的な利害関係の理論(BengstonKuypers1971)を反映しながら、親は特に水準が高くなってきている。(内上堀)

 

 

2001.07.04

3 コンセンサスの結束

 家族と外部にある信用や価値について、一致や不一致の程度は成人する年のあいだ、親と子の関係にとって重要な影響をもっているかもしれない。多くの研究は実態を取り扱ったり、意見と姿勢の一塊の間の差異を考えてきたけれどもわずかな分析は一団の対照全体の家系や親と子の連続性の問題に取り組んできた。(1985年 Bengtson 及びその他の人によって調査された)1つの研究は(Glass, Bengtson&Dunham, 1986)宗教、性、政治学イデオロギーに関して三世代にわたる類似と影響のパターンを調査した:明らかになった結論は親の姿勢に基づいた子どもの影響は世代とともに強くなっていると仮定されてきたとして、世代が集中していない親と子の間の類似を示唆した。別のデータのひとまとまりは(Rossi&Rossi 1990)人生の過程の間中で社交的になる影響は父親とは真逆である母親の重要性を指し示し、そのような一致は高齢の親と大人になった子どもの間の結束について特に重要であるかもしれない。 (岩川)

 

 一致した団結はエスニック系の家族や、世代間の関係の分析におい特に重要であるかもしれない。いくつかの研究では、高齢者の尊敬が多文化化による変容によって、侵食されてきたことをほのめかす、ヒスパニック系の若者と高齢者、アジア系の家族の価値観の違いについて論じている。しかしながら今までのところ一般論を強力に立証する研究はほとんどない。(林)

 

4 機能の結束―援助や支えの交換

 年老いた家族構成員は、とても役に立つ情緒的な介護を子や孫から受けることが証明されている。最も明らかなことに、これが気高い部分に及ぶということが、高齢者の介護活動の中に反映されている。(林)

 

 健康状態を保ってる高齢者や彼らの家族は注意されるべき模範や3つのことを援助する。1番目に年配者が世間のやりとり(Cantor1979Mangen at al1988ShanasHeineman1982)の受け入れに頼っているということは間違っている、多くの例で、高齢者は第一に提供者である。2番目に、援助の明確な型を同一視することは重要である。なぜならば、世間でのやりとりは型によって異なるからである。3つの一般的研究において、ナカオとオカベとBengtson1988)は、援助のやりとりの4つの型を見分け、祖父母がお金と感情的援助の2つにおける、第一の提供者だということを言及した。3番目に、性による異なった模範が特に重要である(RossiRossi1990)。4番目に、競争による違いや社会経済の地位は、認められるべきである。例えば、Mutran1985)は、世間に対する援助のやりとりにおいて、黒人の家族が白人の家族よりも巻き込まれているということを見出した。そしていくつかの研究は、年配の黒人は家族からの援助が白人(MindelWright,&Starrett1986MitchellRegister1984Shanas1979)の援助よりも受け入れるということを示している。しかし、社会経済の地位の違いは競争効果と同じくらい関連があるだろう。(内上堀)

 

 

5 規範的結束

 この問題は家族体制の基準を指している。基準というのは例えば、家族との連絡、愛情、契約、そして、世代間における支援への期待感に関するものである。そしてこれらの基準は家族側に、強制されているか、もしくは認可されているものである。特に、ここで重要なのは、子としての責任の基準である。だが、それは家族の振るまいを促す期待感の一部分にすぎないのである。(Brody1985Hagestad1981Rossi19801987RossiRossi1990)いくつかの調査報告は、現代家族において子供は責任を果たしているとして賞賛している。(FinleyRoberts,&Banaham1988Martin1988SeelbachSauer1977)けれども、高齢者たちは、自ら家族の援助に関してたいした期待はしていないのかもしれない。(BleisznerMancini1987)(浦野)

 子どもとしての責任の規範において、かなり異質な証拠がある。Martin1988)は、婦人と若い世代の者から子どもとしての規範のより高い支持を発見した。つまり、メキシコなまりのアメリカ人の証拠は、黒人や白人が行うことよりも子どもとしての責任のより高い支持を得ることだ(Becerra,1983)。この地域における調査は唯一始まっている。特に大切なことは、研究である。動作における子どもとしての規範の相互作用と、規範と動作の間の関係を証明するために(Marshall,Rosenthai,&Daciuk,1987)、また、現象に対しての指示を調査するためである(e.g.,sibling conflict or personal guilt mechanisms)。(梶原)

 

B 祖父母と孫

祖父母の立場についての文献は1980年代ごろからずいぶんと増えてきた。(for an overview see Bengtson & Robertson,1985)現在の研究は、祖父母の役割の意味について調べている。(Fischer,1982,Kivnick,1983)祖父母らによる子育てのスタイル(Neug- arten&Weinstein,1964;Wood&Robertson,1976)役割の反応(Johnson,1985;Troll, 1983, 1985)祖父母らの立場の移り変わり(Burton,1985; McGreal, 1983)そして、離婚による祖父母と孫の関係(Gladstone1987Johnson1988)についてである。(山田)

 

 祖父母の状態は、内容の乏しい役割である。すなわち、それは入り口から出口まで地位が固定されていない(Rosow, 1985)。役割の特徴は、個人の役割のコースのいたる所で変えることができることだ。可変性とは祖父母の年齢の機能(Thomas, 1986)、孫のライフステージ(Harshone & Manasters, 1986)、ジェンダー(Kivett, 1985)、人種(Markides & Krause, 1985; Redhorse, 1978; Wilson, 1986)、そして祖父母の立場で親が果たす役割である(Lopata, 1973)。(木之下)

 

 全体として,祖父母らは家族における重要な財産であるとみなされている。祖父母らは過去とのつながりを果たし,そして子供たちにとって代替的な大人の役割と云うモデルとして役立っている。そのようなことから,この役割と云うものは,孫たちの発達においてだけではなく,祖父母自身の発達と云うことからも重要である。(松岡)

 

C 子供のいない高齢者

 高齢者のおよそ五人に一人が、子供がいないことを覚えておかなければならない。子供がいないことは社会的地位の枠にあてはまらず、減損にもなりかねるが(Veevers,1975)、しかし、一般に、精神的な健康、幸福、道徳、孤独や生活への満足における違いは、連想されない(Beckman & Houser , 1982 ; Glenn & McLanahan , 1981 ; Rempel , 1985)。(久保)

 

 子供のいない老後を送る人たちを調査すると、代理の品を用いるという信念を固めているという傾向にあった。子供のいない女性たちは子供のある女性たちに比べ兄弟(男女区別のない)に関するレポートに自信がある。(Goldberg,Kantrow,Kremen,&Lauter,1986).Jonson and Catalano (1981),しかしながら損傷が分かった。子供のない夫婦の社会的ネットワークは圧迫されている。彼らは夫婦間の関係の増大を激しく攻撃したのを取り下げた。それは一つの社会退化だろう。未婚で子供のいない年配の人達は、結婚してる人達や年配の親達に比べ、施設に入れられる危険が高い。代理品の原則として子供のいない年配の人達のそばに置くと健康によく、それは社会的サポートネットワークを構成する。それは子供を持つ人達とは等しく比較はできない、しかしこれらのネットワークは小さい成長が損傷の開始でそしてその必要と増大が援助の助けとなる。(芳本)

 

W 拡張された親類関係

A 兄弟姉妹の結束

 高齢者のほとんど(82%)は、生存している兄弟姉妹がいるが、その数は、年齢と共に急に減少する。(Hays,1984) 兄弟姉妹のいない人々は、「作り物の親類」としての兄弟姉妹のような関係を持つようになるかもしれない。(MacRae,1988) 長い間関係が持続することと幼年時代の家族での経験を分け合っていることという、統合された要因のため、兄弟姉妹の関係は、家族関係の中では独特である。多くのタイプの個人的な関係と違って、兄弟姉妹の関係は、普通、限界があるということが強調される。しかし、それは、永続性のある係わり合いである。(Allan,1977) 兄弟姉妹の関係は、親と子供、あるいは配偶者同士の関係よりも、条件とされる規範的な束縛は少ないが、遠い親戚との関係よりかは規範的に左右されているように見える。役に立つということや、地理的に近いという要因によって、社会的、情緒的な支えとしての兄弟姉妹の重要性は限られており、年齢が同等の人と同じくらい、兄弟姉妹の健康の喪失は影響を与え、それらは批判を受けやすいが、兄弟姉妹の関係の本質も、血縁に関する義務の基準も、高齢者の生活の中で、兄弟姉妹を潜在的に重要なものにする。(for a review, see Connidis,1989,pp.71-86)(田中)

 

 兄弟姉妹の関係は、より早く描写される団結の大きさに応じて調べられるかもしれない。仲間意識の団結レベルは、両親や子供たちよりも、兄弟姉妹のほうがかなり低い。Cicirelli(1985)は、晩年には一年に数回も訪問したり、電話をすることによって兄弟姉妹における接触のレベルを特徴づけ、パターンは、他の研究によって立証した(e.g.,Rosenthal,1987c)。この全般的なパターンは性によって修正され、女性は男性より、よりたくさんの兄弟姉妹における接触を持っている(Rosenthal,1987c)。子供がいない高齢者の方が、子供を持つ高齢者の中で見出されるよりも、もっと兄弟姉妹の接触を持つように、その全部のパターンはまた、役に立つ子供たちがいない人々のために修正される(Shanas,1979)。(田崎)

 

 兄弟姉妹間の感情的な結束のひとつの指標は、兄弟姉妹が相談相手として尽くす範囲である。KendigColesPittelkow,そしてWilson(1988)は、14%の男性と27%の女性が兄弟姉妹を相談相手と名づけた。そして、彼らの発見は、年配の人々はほとんど、兄弟姉妹に引き続いて、配偶者や子供を信頼するようであるという、信頼関係の体系の概念を支持する。感情的結束のレベルは感情の親密さがその指標であるとき(Cicirelli,1985)、かなり高い。Martin Matthews(1988)は、年配のやもめはしばしば、兄弟姉妹を親密な友達と見なしている、ということを発見した。彼女は、兄弟姉妹は年配のやもめにとって、感情のサポートという点で重要であると結論を下した。(真方)

 

2001.07.18(最終講義)

 形のある援助や支えの交換は、老後の兄弟関係の典型的な特徴ではない。兄弟間の援助は、兄弟との関係は子供とのそれより重要な源泉ではないが、配偶者や子供のいない人には、とても重要であるような同じパターンを示す。実際の兄弟からの援助は少ない、しかし、主な支援元がなくなると喜んで現れる。このように、兄弟は安全の価値を提供する。けれども、実際には彼らは援助を求めたりはしないかもしれない。(林)

 

 兄弟もまた、過去の決まりきった関係において "一家の大黒柱"として、個人のアイデンティティや、伝記を捧げたり、回顧録を配布したりすることも重要かもしれない。(Gold1987)しかしながら、兄弟たちの結束と高齢者へのモラル、もしくは積極的な働きかけとの間には何の関係性も見られなかった。(LeeIhinger-Tall-man1980O Bryant1988)大人として人生を送るにつれて、兄弟関係はいくつかの点で変化を見せる。兄弟間における親密感や適合性が増し、衝突は減り(Cicirelli1985)競争意識は消えていく。(Allan1977)しかしながら、Leigh1982)は、兄弟間の良い影響が歳とともに減少してくることも発見した。RossMilgram1982)兄弟の新密度に曲線のパターンがあることを証明して見せた。その曲線は人々が配偶者や子供たちと過ごす初期の時間、中年期に減少をみせ、高齢期に入って再び上昇を見せるというものである。(浦野)

 

 兄弟関係内での、変化の原因の一つはRossMilgram"critical incidents(重大な出来事)"と呼んでいる出来事から生じる。結婚、両親の病気や死、他の兄弟の死といった出来事がおそらく兄弟関係を改めるかまた再評価するよう人々を動かすであろう。

 兄弟が親に介護を与えるような仕事に直面するのは、前の歴史(RossMilgram,1982)、および兄弟関係の計画された将来(Matthews1987)の両方に依存しているようである。Matthews(1987)は、互いの関係を尊重する兄弟を発見した。互いに公平に高齢の両親の世話をする責任の現代の配分について記述するために大変長くかかった。まったく等しいかどうかは別としてそれは、同等だった。関係やその将来を尊重しない兄弟は、責任の不公平さをより多く認めるようである。(山田)

 

 社会的な変更の要因によればキョウダイ関係は変わってくる。北部アメリカの女性達の中心にある血族関係は明白なキョウダイ関係である。姉妹、姉妹の絆はすべての仲でもっとも緊密であり、そして姉妹たちは兄弟達に比べるとより親密であると確信している。同様に年配の黒人達の間でも姉妹のほうが兄弟達よりも一般にサポートの供給を利用している。 (芳本)

 

 きょうだい関係の社会階級の影響についてはほとんど調査されてない。Leeは一派に親族関係には社会階級はほとんど影響がないと結論を下した。いったんコントロールしたものは地理的近親に影響を及ぼす。しかしながらAllanは中年階級のほうが働き盛りの親の階級よりも生活においてキョウダイが中心にくることほとんどないと結論を下した。しかしながらそれは、Allanは近親にもたらす組織的コントロールはできなかったと述べたに違いない。 (芳本)

 

B 拡大家族の中で親族関係の維持

 現在まで高齢家族の多くの調査は全ての家族よりむしろdyadicな関係であるとわかった。しかしながら多くの大人は、自分の直接の家族を超えて引き伸ばし親族関係のネットワークに積極的に巻き込まれている。さらに、人々は入り組んだ世代にも伝えられるような家族の一体感や、今の家族の障害をかなり越えて時間がたっても実在し、過去や未来の年月を引き伸ばした共同体のような家族の感じを持っている。(岩川)

 

 核家族のネットワークの維持を通した家族の結束は、数多くの戦略を通して促進した。これらは、家族のしきたり(MartinHagestad,&Diedrick1988RosenthalMarshall1988)や再会の集いのような家族の集会(LindahiBack1988)、贈り物を渡すこと(Caplow1982)、誕生日や休日にカードを贈ること、家族世代に伝えた心情的貴重なもの、家族の歴史(LindahiBack1988)や家系(Rosenthal1985)の存続、特別な家族のテーマやイベント(Martin et al1988)を具体化させる家族の話を伝えることを含む。さらに、多くの家族において家族の役割のこれらの空間は、年齢や性によって頻繁に作られた特殊な役割に具体化され、社会的に作られた方法(RossiRossi1990)において成功した世代へと伝えられる。(内上堀)

 

 拡大家族はネットワ−クのように概念化されたであろう。これは、一族の中で家族に結束と継続性を与える中心的役割をはたすであろう中心的人物に焦点を合わせることを引き起こした(wellman&Hall,1986)RosenthalMarshallは人々に”中心的人物の側面”を尊敬すると伴に、一族の中での6つの特別な役割や地位の存在について尋ねた(Rosenthal&Marshall,1986;Rosenthal,1985,1987a,b)。多くの返答は仕事のスペシャリストを含んだような彼らの拡大家族や、研究者が"kin keeper"と呼ぶ家族の地位(他の人よりも一生懸命働いているひとは接触において家族を維持している、応答者の52%が認めた)、慰める人(家族のメンバ−にアドバイスを与えたり快くさせたり、彼らのトラブルについて相談できる人、応答者の39%が認めた)、大使(儀式の場合に家族を代表する人、43)、財政的アドバイザ−(19)、仕事の指導者(17)、を描写した。この6つの地位、”家族の長”は、家系の尊敬とともに調べられた。返答者の3分の2(66)は、家族の長と考えられている人がいるといったが、48%は以前の長を認識し、38%は彼らの考えた、次の家族の長になって欲しい人を選んだ。(梶原)

 

 これらの調査結果は専門化した役割の存在を明らかにし、そして家族は必要とされる仕事を達成するために組織されることを示唆する。この組織は家族の労働の分業をあらわす。いくつかの家族組織のタイプを分析するために、マーシャルとローゼンタール(1987)は形式的な家族のとして拡大家族の隠喩を利用した。労働の分業の程度(高い/低い)と長の地位の存在(いる/いない)の相互を分類することは家族の四つのタイプをもたらした。長と内部の分化の高い割合を持つ組織は"官僚的"と呼ばれ、家族の40%がこのパターンを示した。もし、内部の分化が低かったら、しかし長はいるが、これは組織の中で"独裁的"であるとみなされた(26%)。長ではなく高い割合の分化を持つ家族は"民主的"であると呼ばれた(12%)。四番目のタイプは"無秩序の"組織(22%)である。長と労働の分業が欠けて、これは実に全く組織されているということができない。(木之下)

 

 この類型学が家族に適用される場合、2つの疑問が生じる。1つはもう一方と比べ、よりあるタイプに個人を導き入れる要因に関係し、またもう1つは、各々の帰結に関係するものである。 年齢、結婚状況、家柄の世代的な深さ、家族員の近接、および世帯所得などはすべて、回答者が分類された家族タイプに関係していた。それは特定の個人の観点から見られるように、様々なタイプの家族組織のために家族のライフコースにおける出来事が、より変化に影響するということかもしれない。第2の疑問に関しては、少なくとも有益な援助および拡大家族接触に関して、高度に組織された(官僚的な)家族がより多くの支援(Marshall & Rosenthal,1987)を提供するという徴候がある。これは新たな方法で概念化されたように、その家族構造を示唆し、社会的に手本とされ、また社会的に重要でもある。 (久保)

 

 この文学プレビューから引き出されることができる主要な結論は,現代の年配のアメリカ人の家族構造,役割と関係がますます多様であるということである。我々はこの多様性が構造的な様式(人種,社会経済学の地位,ジェンダー)によって,死亡率や受精能力,そして離婚のパターンを変えることに対する交差点のような機能であることを提案した。(松岡)

 

 私たちはこの相違を、さまざまな構造の表れとして見る。それらは“beanpole family”構造、早く出産をした者達による年齢が短縮された家族、遅く出産をした者達による年齢が大きく離れた構造、子供がいない人達による末端を切られた形状、片一方の両親によるどちらか一方の直系の形式、そして離婚と再婚を経験した人達の義理の家族モデル、である。付け加えて、家族の役割の持続期間は、男性にとってと女性にとっては相違的に増している。さらに世代間のつながりは、家族が成人するにつれて、共に共有することになるであろう増大する年数を取り決めながら新しい意味を帯びる、ということを表している。(田崎)

 

 私たちの再調査に関係がある二番目の一般的な結論は、将来の研究を必要としている。この再調査は、この十年の研究の多くが、高齢化した家族の中の夫婦の関係や、親族、親子の相互作用の重要さに集中しているということと、増大する多数の学問は、そのような関係の異質性に関係があるということを証明してきた。研究の議題には、より注目するに値する三つの論点がある。一つ目は、概念の発達と測定の精巧さである。研究者にとって、複雑な家庭の現象の表示物に、多くの項目を限定し発達させることは、ますます重要になってきている。(see Mangen et al,1988)二つ目は、過去の発見を繰り返す研究や、過去のモデルを考査する研究の重要性である。(see Atkinson,Kivett,& Campbell,1986;Roberts & bengtson,1989)三つ目であり、おそらく最も重要なことは、高齢化した家族における、家族の相互作用についてのモデルを発達させることの重要性である。高齢化した個人の家族生活についての問題は、経験的に導かれた学説の発達や考査という領域において特に有用であるように見える。(田中)

 

謝辞

 この研究は高齢化における(grant NoR37AG07977)全国の協会によって提供された基金Brookdale財団、Jone D.そしてCatherine TMacArthur財団によって一部支援された。この章はLinda Burtonがスタンフォード大学の行動の科学における先進的研究のためにセンターにいたときに完成した。私たちは、この章を出版するための準備のすべての段階において、Linda Hallの援助に特に感謝している。私たちはまた、Michael StallingsDarlene Pinaを論文のまとめでの援助に対して、また、Donna Deutchmanに、整理に対しての感謝の意を表したい。(真方)