12章 数と割合と率のあやしい関係

2000/12/19  1100500156 榎 百合香

定義なくして統計なし

誰もが自分の中に自分なりの子供の定義を持っている。自分の定義はきわめて曖昧であろうが、日常ではそれほど支障をきたすことがない。

むしろ、日常的定義は曖昧のほうがよい。

統計用語の場合、明確に言語化することで妙な問題が生じることもあるが、定義するからこそ、「数える」ことができるようになり、また「比較」が可能になるのである。

☆☆統計を見る際は、「誰」が「いつ」調査したかを確認し、「定義」に十分注意を払う。

 

数と割合

「数」と「割合」の増減を組み合わせると4通りの場合が考えられる。

@「数」「割合」ともに増  ・・・・・(例 高齢化)

A「数」「割合」ともに減  ・・・・・(例 少子化)

B「数」が増えているが「割合」が低下している場合

C「数」が減少しているが「割合」が増加している場合

⇒B・Cについては、表現や解釈・判断が難しい。

☆☆「割合」と「数」のどちらの増減であるかを意識する。

 

日常の「率」という言葉には2通り意味がある。

・部分の全体に占める割合 ・・・・・(例 合格率、成功率、打率)

・元の状態から新たに生まれるものの割合 ・・・・・(例 利率、出生率)

 

割合が多くても率が高いとは限らない

☆☆「割合」を「()率」と勘違いしてはならない。

 

まとめ

     ☆統計的な変化が「数、割合、率」のうち、どこにアクセントを置いたものであるかを注意する。

 

基礎演習「少子化への道」                                                                      00/12/19

                                                                                                  作成者:吉富 健太

第13章 全体と部分のあやしい関係

1.        全体と個体の両方を知りたい統計

統計学における2つの場合

     全体を調べてその変化から動向を知ろうとする場合

     部分を見て全体に到ろうとする場合

                                                                            

どちらの場合も最終的に知りたいのは全体の姿(全体がわかってこそ個々の姿がわかるから)

                  

部分からも全体からも攻めるというのが統計学の態度

 

2.        全体は部分を表さず

  全体:日本で最大の出生数を記録したのは1949年

  部分:各都道府県別で最大の出生数を記録したのは1947年が多い

     大都市圏地域では第2次ベビーブーム(1973年ごろ)に、東京では「丙午」の

     翌年(1967年)に最大出生数を記録

                

     全体の傾向と部分の傾向が一致しない

 

3.                全ての部分を見ても全体はわからない

  10代全体の出生率を1970年と85年で比較すると、70年は4.52パーミルで

  あったものが85年には4.11パーミルに低下

                 

  10代の各年齢別に出生率を1970年と85年で比較すると、どの年齢層でも出生

  率が上昇している

          

  全ての部分の傾向が全体の傾向と一致しない

               

  10代の出生数において、その過半数を占める19歳の10代における人口の割合が

  85年は少ないので、その高い出生率の全体に及ぼす影響が小さくなったから、それぞれの部分が上昇しているのに全体では低下しているという現象がおこった

 

基礎演習「少子化への道」平原聖

14章 事実と解釈のあやしい関係

 

1. いやな感じのする数字

厚生省関係の統計に出てくるいやな数値「157」

・病原性大腸菌O-157

・94年の離婚率「1.57」

・89年の合計特殊出生率での「1.57ショック」

2.3度の発表がある人口動態統計

人口動態統計:国民の出生、死亡、死産、婚姻、離婚に関する統計的事実を調べるためにとられている統計。前年の10月までの届け出統計をまとめて1年分の値を推計したもの。厚生省に各地方自治体が届ける。速報値、概況値、確定値の3種類ある。

この統計は「移動」が含まれておらず、また、住居の特性や家族の構成別、社会階層別、

年収別などには集計されず、あくまで男女年齢別統計が基本。また、この人口動態を生

み出す人口は総務庁が毎年推計している。人口の発表は自治省も行っているが、定義が

異なっているので同じ値は出ない。

3.先走る解釈

 朝日新聞の「人口動態」のニュース  (P130 新聞2,3)

  95年元旦の記事で、「晩婚化に歯止めがかかり、出生数が伸びるのではないか」などの報告をしている。ところが、半年後の65日の記事では「晩産・晩婚化は依然続いているが、出生数の減少には歯止めがかかるのではないか」と述べている。つまり、元旦の報道と異なって、晩婚化は止まっていなかったとの判断である。元旦の速報値と、6月の概況値の数値はほとんど変わらないのに別の解釈がなされている。さらに半年後の96年の元旦記事では見出しが前年より小さくなり「出生数、再び減少傾向」との報道。

4.解割れ大根

 全数調査でわかった事実をもとに傾向や統計をだす。これを積み重ねれば原因が推定で

きる。それによって対処も可能である。さらに詳しく知りたいときは専門家に尋ねれば

よい。彼らは事実をきちんと解釈できる(はずである)。しかし、そこにマスコミが介在す

る、マスコミは自分たちの立場や主義に合いそうな、また、新しいニュースになりそう

なことを選ぶ。そうなるとどうしても事実をゆがめて解釈してしまわないだろうか。

 

 

基礎演習レポート

法文学部経済情報学科1年 花谷 潔

     本日(1219)出された疑問とそれに対する意見

疑問

疑問に対する意見

・少子化、高齢化などを統計するときに、数や割合があるが、どれを重視したらよいのか?

     自分が結果が知りたいものによってどれを重視するかは変わってくると思う

     数字の中に率や割合があるので、数字が1番重視されるべきである

・晩婚、晩産化がイメージがよくないのはなぜ?

     母体や生まれてくる子供の健康状態が心配になってくるので(晩婚については特に悪いイメージはなし)

※この意見の発言者はほとんどが女性であった

     若すぎてもいいイメージはないのでは

     それによって少子化が進むから

     マスコミなどの報道機関が報道のイメージをどちらかと言うと悪いイメージで報道しているから

     個人の自由であるからどちらでもよいのでは

・成人というものの定義をどう考えるか?

     自分のしたことの責任が取れるという時期ということで「20歳」

     はっきりと断言できるものではない

     社会や法律が無理やり規制しているのでは

・「母子世帯」に対するイメージは?

・経済的に苦しそうなイメージがある