基礎演習 講義の日誌

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2000.10.03 17人中2名が無断欠席。15人中,パソコンをもっている学生はたったの4人。随分少ないなという印象。15人中,鹿児島県出身が9名,熊本県が3名,他は福岡県,徳島県,愛媛県がそれぞれ1名ずつ。
2000.10.10 今日は全員出席。講義の冒頭で,私が「少子化と経済」に関する基本的知識を伝授。この講義はあくまでもゼミなので,学生たちにとって「発言しやすい雰囲気づくり」につとめた。今後も,学生自身が提起した疑問を自分自身で回答していく形式をとっていく。学生たちも何となく雰囲気を掴んでくれたようだ。
2000.10.17   少子化と「家庭の空洞化」の議論において,これを「産業の空洞化」と結びつけて考えた学生がいた。さらに,この意見に反応した学生もいたことは注目すべきことだ。これはまさに「社会学的想像力」である。いい兆候だ。大切にしたい。ただ,全体的に多くの学生は,自分の疑問や意見を簡潔にまとめてそれを発言する力に欠けるようだ。学生から出される意見の「聞き上手」,もしくは「引き出し上手」にもなることもまた,私の重要な役目の一つなのだろう。  
2000.10.24   学生たちの発言に対して,つい何かコメントしたくなるが,そこをぐっとこらえてとにかく学生の「意見」に耳を傾けることに徹した。私には非常に辛い作業だ(笑)。テキストを読み進めるなかで学生が感じたもやもやっとしたものをうまく「言語化」してもらい,他者に「伝達」するという資質を身につけて欲しいからだ。最終的には,基礎演習全体をとおして,彼らに真に伝わるメッセージを考えていこう。 
2000.10.31   少子化社会におけるジェンダーについて。これが本日の論点だった。講義の冒頭で,私のほうからジェンダーの基本的知識を紹介したのだが,こちらが想像していた以上に学生の皆さんはこれに興味を持っているようで真剣に聞いていた。議論の仕方については,やはり個人差がある。ポイントを押さえて発言できる学生もいれば,そうでない学生も…。しかしながら,たとえ後者の場合でも,学生自身がそのことに自覚的になっている点は評価できる。改善の余地は大いにあるのでその成長が楽しみだ。  
2000.11.28 学生から出された質問に関してすべて議論することができなかった。時間的余裕を作り出せなかった。せめて一言でも触れればよかったのだが。これは私の反省点だ。ただ,学生の皆さんに理解してほしいのは,「自分の考えや意見を他者に説得的に説明する」ことの重要性である。これは訓練により可能である。今日は,皆さんにはこの資質が大いに欠けていると私が判断したので,こういう展開になった。やはり,17名での基礎ゼミは多少なりとも無理がある気がするのであった。
2000.12.05   学生が17名もいるから基礎ゼミに無理があるとの悲観的展望を捨て去ることにした。17名もいるからこそできるゼミの在り方を模索しようという「建設的発想への転換」である。大勢でのゼミの利点としては,例えば,人数分の多様な意見が聞けるとか,大勢の面前で議論する度胸を身につける,などが挙げられよう。かつ,私がリーダーシップをとって楽しい雰囲気にする。学生にとって,楽しいことは辛くないのだから。学生諸君に「大学でのゼミって楽しい」と思ってもらえるような場と知を提供することが私のミッションである。 
2000.12.12   学生の皆さんは議論の雰囲気に慣れてきたようで,積極的に発言する姿が顕著になってきた。また,笑いも自然と湧き上がるので楽しんでくれているように思う。この調子で来週以降も議論スキルを向上させるよう応援したい。ただ,私の反省点としては,学生の名前を覚えるのがすごく苦手なのでこの点を努力して改めようと決意した。 
2000.12.19   今年最後の授業だった。最初の頃よりもみんなかなり発言内容や方法が上達したのではないかと感じる。毎週提出してもらっている「出席レポート」は,来年早々に各人にお返しする。ところで,座席の配置に問題があると思うので来年の講義からちょっとした工夫をしてみようと考えている。
2001.01.09   テキストを使用するのは今回が最後だった。欠席者は4名ほど(うち1名だけが連絡あり)。受講生の皆さんは,このテキスト全体をとおして何を学び取ってくれただろうか? 建設的批判精神? それとも,疑問の出し方? 高校までの勉強における知識の流れは,教師⇒生徒と一方通行的だったが,大学では違う。教師の役割は調整役でもあり,知識の流れは学生同士でも為される。ここに,「予期せぬ発見」や「知識の創発性」を期待することができる。この「楽しさ」を学生の皆さんが感覚的にでも理解できればいいなあ…と思う。
2001.01.16   今までの総括議論を行なった。普段は私が司会的役割だったが,今回はすべて受講生に任せた。司会は自由に議論を進めていいという特権がある。それなのに,司会を務めた人は誰一人,先生である私にコメントを求めなかった。もっと自由な発想で場を盛り上げて欲しいと思った。しかし,全体的にはみんなよく頑張ってくれたと評価している。
2001.01.23   本基礎演習の最終日ということで,学生のみなさんに次のようなテーマでプレゼンテーションをしてもらった。「本基礎演習を履修して学んだことは何か(一人当たりの持ち時間は5分間)。」4分経過したら私が鐘を鳴らしたので,皆さんも最初は戸惑っていたようだ。こういうのは,やはり一番最初にやる人は不利になる。そのあたりも考慮して公平になるように評価した。実は,私の想像以上に学生の皆さんは自己表現していたので,正直いって驚いた。学生さんにこういう機会を与えることは重要だ。聞いていて私も楽しかった。私自身の反省材料としても活かせると感じている。皆さん,本当にご苦労様でした! 



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