平成10年度 修士論文

長寿化する女性の〈自己表現〉にみるプロダクティビティ

―長寿化における「装い」と〈親密な他者〉の観点から



氏名 片桐資津子

目次

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序章 どんな〈自己表現〉が“社会的資源”になり得るのか



第一章 〈自己〉論

第1節 自我についての考察

 1.1.1 G.H.ミードの自我論と、その留意点

 1.1.2 E.ゴフマンの自己についての議論

 1.1.3 「内面的資質」としての自我:身体は〈自己〉の一部である

第2節 「物理的身体」と「社会的身体」についての考察

 1.2.1 A.シノットの身体論:「物理的身体」と「社会的身体」の概念

 1.2.2 その他の「身体」に関する諸理論の検討

 1.2.3 「物理的身体」と「社会的身体」の関係性

第3節 長寿化を見据えた〈自己〉論:自我と身体の関係性

 1.3.1 〈自己〉の構造

 1.3.2 〈自己〉の機能



第二章 「装い」についての考察:「社会的身体」としての「装い」

第1節 ファッション論としての「装い」論:鷲田清一の検討

 2.1.1 メルロ=ポンティの身体論

 2.1.2 〈じぶん〉とファッションとの関係性

 2.1.3 長寿化の視点が欠如

第2節 モード論としての「装い」論:北山晴一の検討 

 2.2.1 ユニフォーム化されるモード

 2.2.2 モードにおける異化とは

 2.2.3 本稿における「装い」の類型化

第3節 「装い」と「ジェンダー関係構造」の関係

 2.3.1 「装い」における「ジェンダー関係構造」:マクロとミクロの‘ずれ’

 2.3.2 プロダクティブ・エイジングにおける、自由な「ジェンダー関係構造」

 2.3.3 長寿化における「装い」



第三章 〈自己表現〉についての考察

第1節 〈自己表現〉とは

 3.1.1 G.H.ミードとE.ゴフマンの議論

 3.1.2 〈自己表現〉の構造:〈自我による表現〉と〈身体による表現〉

 3.1.3 〈自己表現〉の機能:「強さ」あるいは「弱さ」を〈つよみ〉に変える

第2節 〈自己表現〉を行なう「場」と「関係性」

 3.2.1 「場」について:「私的領域」と「公的領域」

 3.2.2 「関係性」について:〈親密な他者〉との「関係性」

第3節 長寿化社会における“選択可能な《家族》”の在り方

 3.3.1 ‘家族社会史’にみる「制度家族」の変容

 3.3.2 「友縁家族」としての〈親密な他者〉

 3.3.3 “選択可能な《家族》”における〈自己表現〉



第四章 調査の方法と仮説の提示

第1節 生活史聞き取りによる〈自己表現〉の析出法

 4.1.1 〈親密な他者〉をどうとらえるか


 4.1.2 言語的「内面的資質」と、身体的「内面的資質」(=「装い」)

 4.1.3 生活史(=〈自己表現〉史)にみる〈自己表現〉の析出

第2節 本研究における調査方法の概要

 4.2.1 調査対象者の設定と調査方法


 4.2.2 〈自己表現〉史としての生活史聞き取り:質的な方法論の考察

第3節 《三つの作業仮説》の提示



第五章 生活史の聞き取りによるデータ

第1節 Aさん(67歳)の事例 

第2節 Bさん(70歳)の事例

第3節 Cさん(66歳)の事例

第4節 Dさん(59歳)の事例

第5節 Eさん(63歳)の事例

第6節 Oさん(83歳)の事例

第7節 Pさん(76歳)の事例

第8節 Qさん(94歳)の事例



第六章 事例の分析

第1節 【作業仮説1】の検証

 6.1.1 Aさん(67歳)について

 6.1.2 Bさん(70歳)について

 6.1.3 Cさん(66歳)について

 6.1.4 Dさん(59歳)について

 6.1.5 Eさん(63歳)について

 6.1.6 Oさん(83歳)について

 6.1.7 Pさん(76歳)について

 6.1.8 Qさん(94歳)について

第2節 【作業仮説2】の検証

 6.2.1 Aさん(67歳)について

 6.2.2 Bさん(70歳)について

 6.2.3 Cさん(66歳)について

 6.2.4 Dさん(59歳)について

 6.2.5 Eさん(63歳)について

 6.2.6 Oさん(83歳)について

 6.2.7 Pさん(76歳)について

 6.2.8 Qさん(94歳)について

第3節 【作業仮説3】の検証

 6.3.1 Aさん(67歳)について

 6.3.2 Bさん(70歳)について

 6.3.3 Cさん(66歳)について

 6.3.4 Dさん(59歳)について

 6.3.5 Eさん(63歳)について

 6.3.6 Oさん(83歳)について

 6.3.7 Pさん(76歳)について

 6.3.8 Qさん(94歳)について



終章 考察と結論

第1節 データの実証的考察

第2節 結論



あとがき



文献