2000年12月20日(水) 18:12

テメリン原発の争いをEU拡大と結び付けてはならない

クレスティル大統領とハヴェル大統領がプラハで会談 − 「両国間の問題は両国間のルートで解決」

プラハ(AP)

「テメリン原子力発電をめぐるオーストリアとチェコの争いをチェコのEU加盟計画と結び付けるべきではない。」オーストリアのトーマス・クレスティル大統領とチェコのヴァーツラフ・ハヴェル大統領は水曜日プラハにおける会談を終えて確認した。クレスティル大統領は、両国間の問題は両国間のルートで解決するつもりである。オーストリアは今後ともEU拡大を支援する、と述べた。

しかしテメリン原発の安全性に対する住民の不安も理解できるとクレスティル大統領は語った。ハヴェル大統領は、テメリン原発は隣国が不安を抱くことのないよう可能な限り安全なものにしなくてはならないと述べた。同原発はオーストリアの国境から50キロ、ドイツの国境から60キロ離れた南ボヘミアに位置する。古いソ連型構造の同原発はオーストリアとドイツにおいては安全性に問題があると見なされている。

先週オーストリアのヴォルフガンク・シュッセル首相とチェコのミロシュ・ゼマン首相は、EU監視の下に国際的な専門家グループが同原発の環境安全性を検査することで合意している。

原題:Temelin-Streit soll nicht mit EU-Erweiterung verknuepft werden Treffen von Klestil und Havel in Prag - "Bilaterale Probleme auf bilateralem Weg loesen"