2001年2月4日(日)09:47
ウィーン(AP)
オーストリアの中道右派政権の成立一周年を迎え、ヴォルフガンク・シュッセル首相は批判的な中間総括を行った。自由党(FPOe)との政権運営においては多くの案件で成功をおさめることができたが、100パーセント成功しなかったものもある、とシュッセル首相はオーストリア放送(ORF)で語った。ウィーンでは土曜日数千人の人々が政府に抗議するデモを行った。
連立政府はまだ「批判を受けた際の正常な振る舞い方」を勉強する必要がある。しかし批判者も、1930年代に後戻りすることもなく、部分的あるいは全面的権威スタイルに陥ることがなかった事実を認めるべきである、とオーストリアのニュース通信社APAはシュッセル首相の言葉を引用している。
ウィーンでは土曜日数千人の人々が参加して、政府に抗議するデモ行進が行われた。60以上の団体が「抵抗の一年」というモットーの下、デモへの参加を呼びかけた。右派中道政権に抗議する実行委員会の呼びかけに対しては、警察の推計によれば約4,000人が、主催者によれば10,000人の参加があった。シュッセル首相および自由党のスザンネ・リースパッサーを副首相とする内閣は、昨年2月4日に宣誓式を行い、発足した。
『フォルマート』誌のアンケートによれば、オーストリア国民の35パーセントは大連立*)から国民党と自由党の連立への政権交代を評価する一方、33パーセントは悪い方向へ向かったと答え、23パーセントは新しい政府の下でもなんら変化はなかったと回答している。明確な過半数となる60パーセントの人々が、社会民主党のヴィクトール・クリーマ前首相が首相職を退いたことを残念に思っていないと回答した。
*) [訳注]大連立とはクリーマ首相を首班とする社会民主党と国民党の連立政権。
原題:Schuessel zieht kritische Zwischenbilanz seiner Koalition
Wochenendzusammenfassung
Demonstration zum ersten Jahrestag der FPOe-Regierungsbeteiligung in Wien