2001年1月2日(火) 13:57
ウィーン(AP)
オーストリアのベニータ・フェレロヴァルトナー外相は、欧州連合拡大におけるオーストリアの重要な関心事について協議を行い、情報を提供する「オーストリア・プラットフォルム」(オーストリアの立脚点)の計画を発表した。隣接する加盟候補諸国との「戦略的パートナーシップ」の構築は2001年の上半期にも開かれるこれらの国々との欧州問題に関する地域協議の議題となる予定である、と同外相はオーストリア国民党のホームページ(www.oevp.at)上におけるインタビューで述べた。
オーストリア国民党所属の同外相は、他のEU諸国のオーストリア政府に対する制裁措置が解除されてからオーストリアはこれまで以上にこのような戦略的パートナーシップの構築に力を注ぐことができる、と語った。あの「不当で、欧州の思想に真っ向から逆らう有害な制裁措置」はあらためて、「政治においては自らの利益を貫くことが決定的重要性を持つことをしめしたのだ」。制裁の局面は「品位をもって克服」され、オーストリアの外交が第一級のものであることも実証された。「このことを私は外務大臣として非常に誇りに思う」とベニータ・フェレロヴァルトナー外相は強調した。
東方拡大担当のドイツのギュンター・フェアホイゲン欧州委員はニュース雑誌≪フォルマート≫とのインタビューにおいて、中欧グループの形成というオーストリア政府の計画を地域的な利害共同体としてきわめて懐疑的に評価した。このような計画はEUに適合するものではないと同委員は述べた。フェアホイゲンはオーストリア自由党(FPO)に対しても厳しい批判を浴びせた。「私はオーストリア政府の中に、すべてのオーストリア人とすべての欧州人の低俗な本能に訴えて、東方拡大の問題を不当なやりかたで道具として利用することをはばからない政党が存在すると考えている。」ほかの国でも「チャンスを挙げる代わりに不安を煽ることが行われているが、オーストリアではこの傾向はほかの国よりも強い。なぜならほかではこのような政党が政権に加わっていないからだ」、とAPA通信は火曜日、フェアホイゲンのインタビューにおける発言を引用している。
原題:Wien plant Regionalkonferenz mit EU-Beitrittskandidaten
Kritik von Verheugen