2002年1月14日(月)15:49

オーストリアでテメリン原発反対の国民請願が始まる

支持政党は自由党のみ − 国民党、社民党および緑の党は署名集めを拒否

ウィーン(AP)

オーストリアで月曜日、右翼大衆主義政党の自由党(FPOe)のイニシアチブによる、チェコのテメリン原発に反対する国民請願が開始された。来週の月曜日に締め切られるこの投票により、与党自由党はもしチェコ政府が同原発の操業停止に合意しない場合は、力ずくでオーストリア政府にチェコのEU加盟に対する拒否権を行使させようという意向である。ヴォルフガング・シュッセル首相率いる国民党(OeVP)ならびに社会民主党および緑の党はこの署名キャンペーンを拒否している。

APA通信が伝えるところによれば、この国民請願は月曜日、ウィーンとブルゲンラント州で大きな関心を呼んだという。100,000人の有権者が「テメリンに対する拒否権」要求に賛成した場合、この件は議会の討議にかけられることになる。

APA通信によれば、最初の署名者にはケルンテン州知事のイェルク・ハイダーとペーター・ヴェステンターラー自由党議員団長が含まれている。同議員団長は、チェコはテメリン原発かEU加盟かのいずれかを選択せねばならないと述べた。オーストリア国境からおよそ50kmに位置するソ連型構造の同原発は、数ヶ月前からチェコとオーストリアの両政府の関係に影を落としている。原子炉は故障により頻繁に停止を繰り返し、最近では先週の金曜日に故障を起こしている。オーストリア国民は1978年に国民投票を行って原子力の利用を否決している。

原題:Volksbegehren gegen Temelin in Oesterreich
Nur von FPOe unterstuetzt - OeVP, SPOe und Gruene lehnen Unterschriftensammlung ab