この翻訳は、法文学部・経済情報学科の「外国書研究」(独語)の授業において、同学科4年生の城野将士君が訳したものである。同君の許可を得て掲載する。

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2001年11月4日(日) 14:59

シュッセル首相はオーストリアのNATO加盟を考慮する

ウィーン(ロイター)

オーストリアの首相、ヴォルフガング・シュッセルはオーストリアのNATO加盟を考慮している。シュッセル首相は日曜日にあらかじめ発表された雑誌"プロフィール"のインタビューの中で発言した。「オーストリアは1995年の欧州連合(EU)加盟によって中立の立場から遠ざかった。NATOがもし来年のNATO拡大に関する協議において、オーストリアに申し出を行うならば、NATO加盟は初めから除外されるものではない。」 第二次大戦後にオーストリアは憲法において中立の体制をしっかりと定めた。

「EU加盟はオーストリアに質の変化をもたらした」とシュッセル氏は言った。 「NATO加盟の決定は、EU加盟の決定よりも早く下されるだろう。それでもやはり急ぎすぎるべきではない。」オーストリア政府はEU加盟に際して20年間じっくり考慮した経緯がある。

現在19の構成国を抱えるNATOは、来年の終わりにはプラハにおいていっそうの拡大に向けての決定をすることになっている。

原題:Schuessel erwaegt Beitritt Oesterreichs zur NATO

(C) 城野将士 2001