2001年4月6日(金) 16:41

フェアホイゲン拡大委員はEU拡大の柔軟な移行期間に賛成

プラハ/ブリュッセル(ロイター)

ギュンター・フェアホイゲンEU拡大委員は、EU拡大後に東欧からEU労働市場に労働力が大量流入しないよう柔軟な移行期間を設けるという案に賛成する意向である。フェアホイゲン委員はプラハで、私は期間中の再検討の可能性を認めた7年の移行期間をEU加盟国に提案するつもりであると述べた。すでにドイツのゲルハルト・シュレーダー首相も同様の規制を提案している。欧州委員会の広報官は金曜日ブリュッセルにおいて、欧州委員会は4月18日にフェアホイゲンの提案について協議し、決定を下す意向であると発表した。提案はその後EU加盟国に提示され、共同の交渉姿勢について意見調整がはかられる予定である。

移行期間は2年後に再検討されることになる、とフェアホイゲンは木曜日プラハを訪問して語った。シュレーダー首相は、5年後の再検討の可能性を認めた7年の移行期間を提案していた。この提案でシュレーダー首相は自らの言葉によれば、隣国の安い労働力との競争にさらされて職場を失うのではないかという、とりわけポーランドとチェコに接する国境地帯における多くのドイツ人の不安に対処する意向であるという。

これまで欧州委員会筋では、フェアホイゲンは速やかな再検討と5年後の新たな検討を予定した基本構想に基づいて提案を行う意向であると伝えられていた。この期間の経過後、必要とあらば移行期間はさらに2年間の延長が認められることになる。シュレーダー首相はすでに3月のストックホルムのEU首脳会議において、欧州委員会はドイツの提案を支持していると述べていた。

これに対し加盟候補諸国の間ではシュレーダー提案は批判を受けた。ポーランドのイェジ・ブゼク首相は、ベルリンでのシュレーダー首相との会談を終えて、この問題ではまだかなり議論する必要があると語った。EUは現在、ポーランドとチェコを含む中東欧ならびに地中海の12カ国と加盟協議を行っている。EUは2003年以降新たな加盟国を受け入れる態勢を整える意向である。

原題:Verheugen fuer flexible Uebergangsfrist bei EU-Erweiterung