2001年4月9日(月)20:17
欧州連合はかつてのユーゴスラビア共和国の一部であるマケドニアにEU加盟の展望を与え、アルバニア系少数派との紛争の解決をはかる意向である。EU各国外相とマケドニア政府は月曜日、安定連合協定に調印した。同時にマケドニア政府は、アルバニア系少数派の要求を協議する会合を今週中にも開くことを発表した。
目下EU閣僚理事会議長を務めるスウェーデンのアンナ・リンド外相は、この協定をマケドニアの欧州連合統合への大きな一歩と評した。マケドニアは協定の中でEU加盟の「潜在的候補国」とされている。ハヴィエル・ソラーナEU外交・安全保障上級代表は、対話を進展させる機会を持つことが重要と述べた。
「マケドニアは自らに対する大きな責任があります」とリンド外相はマケドニア政府に宛てて述べた。「私はマケドニアが成功すると確信しています。」マケドニア代表団を率いたのはリュブコ・ゲオルギエフスキ首相とスルジャン・ケリム外相であった。この協定はマケドニアに対しいわゆる不均衡な自由貿易を認めるものである。すなわち、マケドニアからの輸出品はEU諸国に非関税で輸入される一方、マケドニア政府はEUからの輸入品に対し関税を課すことが認められる。このほかに同協定はマケドニアに対する政治的・経済的支援を定めている。
マケドニアのボリス・トライコフスキ大統領の広報官は月曜日スコピエにおいて、会合ではアルバニア系少数派とスラブ系多数派の間の緊張関係を解決する方策が協議されることになると発表した。両派の間の緊張は2月以降アルバニア反乱軍の武力闘争という形で頂点に達した。協議の目標は一層の社会的・政治的平等を求めるアルバニア人の要求に対応する可能性を探ることにあるという、とディムカ・イルコヴァ-ボスコヴィッチ広報官は述べた。
イルコヴァ-ボスコヴィッチ広報官は、トライコフスキ大統領と国内の指導的政治家との会合の予定を当初水曜日と発表した。しかしこの期日は大統領事務局により火曜日の晩に繰り上げられた。「私たちは一刻たりとも時間を無駄にしないつもりである」と同広報官は語った。
原題:EU lockt Mazedonien mit Aussicht auf Mitgliedschaft
Aussenminister unterzeichnen Abkommen - Skopje will ueber Forderungen der Albaner sprechen - Treffen angekuendigt