2001年4月26日(木)16:01
ロマーノ・プローディ欧州委員会委員長はドイツの国境地域に対し、EU東方拡大後の財政支援にあまり大きな期待をかけぬよう警告した。欧州連合が講じられる措置は量的にきわめて制約される、とプローディ委員長は木曜日ミュンヒェンにおいて、バイエルンのエドムント・シュトイバー州首相(キリスト教社会同盟)との会見を終えて語った。委員長は、それ以上はEUの緊縮した財政状態が許さない。しかし今後数週間のうちに欧州委員会は、東方拡大の国境地域に及ぼす影響に対処する文書を発表する予定である、と述べた。プローディ委員長はドイツとオーストリアの該当する国境地域では問題が起きることを認めた。
欧州連合(EU)は現在とりわけ中東欧の12の国々と2003年以降の加盟をめぐって協議を行っている。その中にはドイツの隣国であるポーランドおよびチェコが含まれる。プローディ委員長は、加盟候補諸国に隣接する地域の住民は不安を抱いてはならないと語り、あわせて、労働者の移動の自由を7年間制限する移行期間の計画に言及し、この期間は5年後に再検討が予定されると説明した。これに関し、キリスト教社会同盟の党首を務めるシュトイバー州首相は、「われわれはもっと長い期間を望んでいる」。7年間は最低ラインだ、と語った。
原題:Prodi: Hilfen fuer EU-Grenzregionen quantativ sehr begrenzt