2003年4月12日(土)23:25
ブダペスト(AP)
開票結果によれば、ハンガリー国民は土曜日の国民投票で圧倒的多数をもって欧州連合加盟を承認した。選挙管理委員会が開票率99%の集計として伝えるところによれば、84%がEU加盟に賛成票を投じたという。
しかし投票率はおよそ46%に留まり、必要とされる50%に達しなかった。しかし有権者800万人中200万の賛成票が必要という、国民投票のもう一つの成立条件は満たしているものと推測される。国民投票の結果は拘束力を持つ。
投票所が閉め切られる21:00時まで投票率は低調なままであった。選挙管理委員会によれば、閉め切り1時間半前の時点で投票率は42%であった。一般に投票前から有権者の承認は予測されていた。消息筋は熱のこもらないEU加盟賛成キャンペーンも低投票率の一因であると述べた。驚くほどの低投票率について社会学者のオントル・ボームAntal Bohm は「恥ずかしいことだ」と語った。
「今日は歴史的な日であり、私は楽観視している」と投票の際ペーテル・メジェシ首相は述べた。「10年後ハンガリーはすばらしい国になるだろう。ずっと豊かでずっと平和な国に。」広範な支持を得たとはいえ、EU加盟に対するハンガリー国内の感激はそれほど大きいものではない。多くの人々は、良い方向へ向うのは短期的ではなく長期的に見た場合と予測している。3月中旬に行われた最新の世論調査によれば、回答者の78%がEU加盟に賛成していた。
ハンガリーの国民投票は、東欧および南欧の新規加盟10ヶ国のうち、3ヶ国目である。すでにマルタとスロヴェニアが国民投票で加盟を承認している。新規加盟国受け入れは2004年5月1日に予定されている。
原題:Ungarn mit grosser Mehrheit fuer EU-Beitritt