2004年4月1日(木)17:30
ブリュッセル(AP)
欧州議会は木曜日、トルコのEU加盟には不備があるとの判断を下した。欧州議会は「トルコはEU加盟に必要な政治的基準を未だ満たしていない」とする報告書を、賛成211票対反対84票で可決した。「さらなる改革を決定し、実行に移す必要がある」。したがって、西欧の民主的価値を明確に定めた、まったく新しい憲法を採択する必要がある、と報告書は求めている。
EUは12月にトルコ政府に対して加盟交渉開始の期日を発表する意向である。しかし欧州議会の批判的な報告書はトルコの早期加盟の展望に悪影響を与えたと見られる。10月には欧州委員会のギュンター・フェアホイゲン拡大担当委員が、他の加盟候補国に課されたのと同じ要求をトルコが満たしたかを判断し、EU加盟国に書簡を送ることになっている。
トルコは「我々のすべての法律と我々のすべての価値を」満たし、履行する必要がある、と議会報告書を作成したデンマークの保守系のアーリエ・オオストランダー欧州議員は述べた。「我々は要求を引き下げてはならない。広範な努力を行って、憲法を改正し、付帯条項を設けることが必要である」。報告書は、近代的な憲法はトルコの国の近代化の基盤となりうると記している。
一方で欧州議会は木曜日、トルコに正式加盟でなく「特権的パートナーシップ」のみを認めるべきとした保守系議員の動議を否決した。
原題:EU-Parlament stellt Turkei mangelhaftes Zeugnis aus