2004年4月2日(金)19:08
ザールブリュッケン(AP)
欧州委員会のミヒャエラ・シュライヤー予算担当委員は、EU拡大が欧州連合の予算枠を超えるのではないかという危惧を否定した。法的に定められたEU予算枠を変更してはならないとシュライヤー委員は『ザールブリュッカー・ツァイトゥング』紙(土曜版)に語った。また緑の党所属の同委員は、EUに多額の予算が費やされているとの印象を否定した。EU予算はEU全体の公的支出の2,5パーセント未満にすぎず、大部分は加盟国に還元されている、と委員は説明した。
シュライヤー委員はまた、ドイツが農業補助金と構造基金については第二位の、EU研究資金については最大の受給国であることを指摘した。しかしドイツ政府は難しい状況に置かれており、「私たちは欧州委員会の側からこれをきわめて深刻に受けとめている。なぜならこれはEU全体に経済的な影響を及ぼすからである」と同紙は委員の発言を伝えている。すでに2月の段階でシュライヤー委員は、ユーロ安定協約の罰則規定を緩和し、加盟国に予算の規定基準を回復する余裕を与えるよう提案している。
原題:EU-Osterweiterung laut Schreyer finanziell abgesichert