2004年4月3日(土)20:00
ベルリン(ddp)
ドイツのリヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー元大統領は、キリスト教民主同盟・社会同盟とは反対に、トルコとのEU加盟交渉の開始を支持する発言を行った。加盟交渉の拒否は「私たちの利益のために引き受け、担い続けてくれるトルコの橋渡しの役割に、深刻な失望感をもたらす」とヴァイツゼッカー元大統領は『ターゲスシュピーゲル・アム・ゾンターク』紙に語った。ドイツ政府はトルコとのEU加盟交渉開始を支持しているが、キリスト教民主同盟は、いわゆるEUとの特権的パートナーシップという特別の関係に留めることを主張している。
ヴァイツゼッカー元大統領の意見では、EUの外交政策はイスラム諸国との対話を強化し、また中東紛争で仲介者となるよう務めねばならない。「これはアメリカが一国では、選挙戦中のみならず、果たしえない、EUの役割である。」対イラン政策も「EUが行うのが望ましい」。ヨーロッパの人々は「イスラム圏に橋を架けることに重大な関心」を持っているのだ、と元大統領は語った。
原題:Von Weizsaecker: Tuerkei gehoert nach Europa