2004年4月8日(木)05:00
パッサウ(ddp)
欧州委員会のギュンター・フェアホイゲン拡大担当委員は、東欧の新規EU加盟国に対する税のダンピングの非難を退けた。同委員は『パッサウアー・ノイエ・プレッセ』紙(木曜版)に対して、「新規加盟国がアイルランドを特に魅力的な実例として受けとめることに対しては、ある程度まで理解を示す必要があろう。というのもアイルランドがEUの豊かな経済水準に追いついたのは、EUの補助金だけでなく、投資家にとって経済的にきわめて魅力的だったからだ。我々の新規加盟国が追いつくには投資が必要なのだ。それにより全体で競争が激しくなることは結果として避けられない」と語った。
さらにフェアホイゲン委員は、新規EU加盟国が現加盟国の経済水準を上回ることは当分ないと述べた。「あまりにも差が大き過ぎるのだ。新規加盟国が割合早く追いついたとしても、相当長い年月がかかることだろう。しかし追いつくのは早ければ早いほど良い。」
拡大担当のフェアホイゲン委員は、新たな拡大ラウンドに入る前に休止期間を置くよう主張した。「内部を固めることが時の要請であり、新しい大拡大計画に着手することではない」。「まずはこの大きな欧州連合を、人々の移動をもたらす問題の解決にも一致団結して当たれるよう、まずはしっかりと固めることが必要だ」と人々は肌で感じ取っているのだ、と委員は語った。
原題:Verheugen zeigt Verstaendnis fuer "Steuerdumping" in EU-Beitrittslaendern