2004年4月8日(木)11:18

フェアホイゲン拡大委員は次期EU拡大まで休止期間を置くよう主張

パッサウ/オスナブリュック(AP)

欧州委員会のフェアホイゲン拡大担当委員は、さらなる国々の欧州連合早期加盟には反対の意向を表明した。時の要請は「内部を固めることであり、新しい大拡大計画に着手することではない」と委員は『パッサウアー・ノイエ・プレッセ』Passauer Neue Presse紙(木曜版)に語った。5月1日の拡大後は「人々の移動をもたらす問題の解決にも一致団結して当たれるよう」欧州連合はまず内部固めを行う必要がある、と委員は主張した。

併せてフェアホイゲン委員は、東欧の新規EU加盟国が税のダンピングを行っているとの批判を退けた。新規加盟国がアイルランドを特に魅力的な実例として受けとめることに対しては、理解を持つ必要がある。というのもアイルランドがEUの豊かな経済水準に追いついたのは、EUの補助金だけでなく、投資家にとって経済的にきわめて魅力的だったからだ。新規加盟国は投資を必要としているのだ。それにより全体で競争が激しくなることは避けられない、と委員は同紙に語った。

しかしながら金属産業組合(IG-Metall)のベルトルト・フーバー副委員長は、新規加盟国は「搾取的な状況」であると非難し、拘束力のある基準を設けて「ダンピング競争」を禁止するようEUに求めた。副委員長は、48時間労働、ドイツの13パーセントの賃金水準、19パーセントの税率というスロヴェニアの例を引き合いに出して、「我々は自らの税金で我々自身の墓穴を掘るようなことがあってはならない」。おまけにこれはドイツのEU拠出金でまかなわれているのだ、と『ノイエ・オスナブリュッカー・ツァイトゥング』Neue Osnabruecker Zeitung 紙で批判した。

原題:Verheugen fuer Pause vor weiterer EU-Erweiterung




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