2004年4月9日(金)13:33
ベルリン(AP)
ドイツ福音教会(EKD)の理事長を務めるヴォルフガング・フーバー主教は、トルコのEU加盟に対するドイツ政府の姿勢を批判した。「私の不満は何でも一息に片付けてしまおうというやり方にある」。これではドイツやトルコの人々には荷が重過ぎる、と主教はベルリンの『ターゲスツァイトゥング』tageszeitung紙(土曜版)に語った。ドイツ政府は、もしトルコが加盟基準を満たせば、欧州連合は12月以降加盟交渉を開始すべきであると表明している。
これに関してフーバー主教は、「どうして私たちが2004年の4月にトルコの加盟を論議しなくてはならないのか、私にはわからない。むしろ議論すべきは5月1日に始まること、すなわちEUの東方拡大であり、私たちのヨーロッパ像の東方移動ではないのか」。東方拡大には実に多くの心配があり、まずこれに対処する必要がある。またトルコは今あらゆる問題が解決されたかのように装っているが、到底すべて解決されたわけではない。「クルド人問題や明らかにされていない自らの過去の問題、たとえばアルメニア人の集団虐殺などを考えれば、ヨーロッパの基準にはほど遠い」と語った。
原題:EKD kritisiert Tuerkei-Politik der Bundesregierung