2004年4月15日(木)08:06

キリスト教民主同盟内のトルコEU加盟をめぐる論争は治まらず

ベルリン(ドイツ通信社)

キリスト教民主同盟(CDU)内部のトルコのEU加盟をめぐる論争は一向に治まる気配がない。連邦議会CDU議員団のペーター・ヒンツェ欧州政策広報官は、同じCDU所属のフォルカー・リューエ議員の発言を「個別的意見」と批判した。

「もしトルコが加盟すればEUは広がり過ぎてしまい、内部の結束が危うくなる」。せいぜい想定できるのは、メルケル党首が考えているようなEUとトルコの特権的パートナーシップである、とヒンツェ広報官は『ベルリーナー・ツァイトゥング』紙に語った。

連邦議会外交委員会の委員長を務めるリューエ議員はこれより先、CDUの路線に疑念を表明した。「トルコをヨーロッパから押し退ける者は、戦略的誤りを犯すことになる」。トルコはアラブ世界の近代化に向けた大事な掛け橋の役割を担っている。アラブ世界の近代化はヨーロッパの利益に適う、と議員は『ベルリーナー・ツァイトゥング』紙に述べている。

原題:Streit in der CDU um EU-Beitritt haelt an




トップへ戻る