2004年4月28日(水)19:37
ストックホルム(AP)
スウェーデン議会は水曜日、新規EU加盟国からの移民を制限する法案を否決した。議会は182票対137票の多数で、土曜日(5月1日)のEU拡大を直前に控えて新規加盟国からの労働者を制限しようとした政府案を退けた。これによりスウェーデンは、新規加盟10ヶ国の移民に一切の制限を設けない唯一の現加盟国となる。
新規加盟国の移民はイギリスやアイルランドでも5月1日以降労働許可を得られる。しかし最初の2年間は国の社会保障を受給する資格が認められない。これに対しスウェーデンは、新たなEU市民に対しても現加盟15ヶ国の市民と同様に直ちに社会保障受給資格を認める。ドイツでは完全な居住の自由の承認までに7年間の移行期間を設けている。他の国々も移行規定を定めている。
こうした現加盟国の制限に対抗して、ポーランドは水曜日、自国の労働市場を同様に制限することを発表した。ポーランド国民に労働許可を認めない国の国民に対しては、ポーランドでも同じ制限が加えられる、とポーランド政府は伝えた。「私たちはポーランドが二級の加盟国などでなく、他の国々と同じ権利を持っていることを示すつもりである」。この市場制限規定はポーランドのEU加盟の一日前、金曜日に発効する、とチェザリ・ミジェイェフスキ副経済相は語った。
原題:Schweden steht fuer Zuwanderer aus Beitrittsstaaten offen