2004年4月30日(金)09:35
ベルリン(ドイツ通信社)
ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)は、EU拡大を歴史的使命の成就と評した。10ヶ国の新規加盟は欧州統合の進展の必然的帰結である、と首相は金曜日、ドイツ連邦議会の政府演説で述べた。
長いこと欧州の一部を成していた国々が再び欧州の家に戻る、とシュレーダー首相は臨席する現加盟国および新規加盟国の大使の前で強調した。連邦議会のヴォルフガング・ティールゼ議長(社会民主党)は他に代案のない「ヨーロッパの再統一」であると評した。
シュレーダー首相の言葉によれば、欧州連合の拡大は労働市場および経済にとってリスクよりもむしろチャンス提供するという。「ドイツは最も拡大の恩恵を受ける国となろう」。国際的な分業はドイツ企業の外国移転ももたらすかもしれない。しかしドイツはほぼすべての新規加盟国で第1位の貿易相手国である。この状況が職場を確保してくれる、と首相は語った。
キプロス再統合の住民投票否決を受けて、シュレーダー首相はいつか分断国家の再統合が実現するとの希望を述べた。住民投票での再統合否決により、土曜日(5月1日)には南のギリシャ系キプロスのみがEUに加盟する。
原題:Schroeder sieht mehr Chancen durch EU-Erweiterung