2005年4月12日(火)17:21
ストラスブール(AFP)
欧州議会の主要な政党の代表はすべて、2007年に予定されているブルガリアとルーマニアのEU加盟を支持した。しかし一方で両国に対し、EUの要求を満たすために改革を推進するよう求め、それが実行されない場合は保護条項が適用されると述べた。この条項は、ある国の発展が十分でない場合は加盟を延期すると定めている。
改革の必要があるのは、とりわけ司法の分野、ロマをはじめとする少数民族の統合、ならびに汚職や組織犯罪の撲滅である、とフランス社会党のピエール・モスコヴィシ欧州議員は語った。
また何名かの欧州議員は、いまだ保証のないこのEU史上第五次となる拡大の財政負担に対して懸念を表明した。欧州委員会の計算によれば、ブルガリアとルーマニアの加盟に関わる費用は2007年から2013年の間でおよそ443億ユーロにのぼるという。現在のEUの年間予算はおよそ1000億ユーロである。「もっと厳しい財政計画を提案してもらった方が良かった」とドイツのキリスト教民主同盟のライマー・ベーゲ議員は語った。
ルクセンブルクのニコラス・シュミット副外相は、引き続き欧州統合を推進すべきであると述べ、「区切りのない、境界線のない欧州」に向けて新たな一歩を踏み出すよう主張した。ブルガリアとルーマニアの加盟の是非を決める欧州議会の決議は水曜日に予定されている。この決議以降、欧州議会にはもはや両国の加盟を阻む手段は残されていない。しかし欧州委員会と欧州理事会は欧州議会に対して、今後の決定に欧州議会が参加することを認めている。
原題:EU fordert Bulgarien und Rumaenien zu Reformen auf