2005年4月21日(木)17:22

国際バルカン委員会はバルカン諸国のEU加盟を勧告

ベルリン(AP)

国際バルカン委員会は南東欧のバルカン諸国の早期EU加盟を支持した。政治的、経済的な安定化推進のためにはEU加盟が欠かせない、と木曜日、公式にドイツのゲルハルト・シュレーダー首相に手渡された委員会報告書は勧告している。イタリアのジュリアーノ・アマート元首相を委員長とする同委員会は、EU加盟こそがバルカンを「欧州の無人地帯」にしない唯一の道であるとしている。

「必要なのは、2006年末までの明確な地域的ロードマップを示し、バルカン半島のすべての国と国民に対して、それぞれの国の特殊条件やタイムスケジュールを考慮した将来のEUおよびNATO加盟の条件を提示することだ」、とアマート委員長は語った。報告書は、1990年代に必要とされた解決策が現在のバルカン諸国にはもはや意味をもたないと結論づけている。「この地域は保護領や弱小国家から脱却する必要がある」と委員長は主張した。

委員会はとりわけEU最大の加盟国でありヨーロッパ最大の経済規模を誇るドイツの役割を強調した。この国際的委員会にはドイツのリヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー元大統領も委員として名を連ねている。

原題:Balkan-Kommission empfiehlt EU-Mitgliedschaft




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