2005年4月22日(金)15:57
ヘルシンキ(AP)
ドイツのホルスト・ケーラー大統領は、訪問先のフィンランドで新法王ベネディクト16世のトルコEU加盟に対する否定的態度に対して意見を述べた。新聞記者の質問に対して大統領は金曜日ヘルシンキで、この法王の意見はドイツ国民を困らせるようなものではない、と答えた。
私は法王がキリスト教のルーツを強調したことをとても喜ばしく思っている。しかしヨーロッパは人道主義など他の価値にも基づいている。トルコの欧州連合加盟は最終的にはEU市民が決定せねばならない、と大統領は語った。
フィンランドのタルヤ・ハロネン大統領もこの意見に同調した。EU市民がこの問題をどう考えるかが重要であるという点で、私はケーラー大統領とまったく同じ意見である、とハロネン大統領は共同記者会見の席で述べた。
ハロネン大統領との会談後、ケーラー大統領はマッティ・ヴァンハネン首相と会見した。エーファ・ルイーゼ夫人を伴う今回のケーラー大統領の訪問では、フィンランド議会の訪問やヘルシンキの戦没兵士の墓への献花も組まれた。
ハロネン大統領とケーラー大統領は土曜日に、オーストリアのハインツ・フィッシャー大統領、ポルトガルのジョルジェ・サンパイオ大統領、ラトヴィアのヴァイラ・ヴィチェ=フレイベルガ大統領と会談する予定である。会談ではとりわけEUの諸問題がテーマとなる。
原題:Koehler zu Besuch in Finnland