2005年4月29日(金)05:00

ドイツの農家はEU東方拡大の負け組とならず

シュトゥットガルト(AP)

ドイツの農家と手工業者は自らをEU東方拡大の敗者とは見ていない。ドイツ農民同盟(DBV)の発表によれば、ポーランドの農民がダンピング価格で農作物を提供し、ドイツ市場を席巻するとの危惧は杞憂に終わった、と『シュトゥットガルター・ナーハリヒテン』紙Stuttgarter Nachrichten は報じている。

報道によれば、中央市場価格報告局は逆に新規加盟国への食料品輸出額が増大したと伝えているという。たとえばドイツのチーズの新規加盟国への輸出は2004年には前年比で54パーセント、鶏卵と鶏肉の輸出は20パーセントも増えた。

『シュトゥットガルター・ナーハリヒテン』によれば、ドイツ手工業者中央同盟(ZDH)のアンケート調査でも、EUの東方拡大がこれまでのところ大規模な価格ダンピングを引き起こしていないという結果が確認された。タイル張り工など若干の例外を除けば、ドイツ全体では東欧からの自営業者の大規模な流入は認められないという。

原題:Bauern sehen sich nicht als Verlierer der Osterweiterung




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