2007年4月17日(火)17:12
AFP
トルコは2013年までにEU加盟に向けた準備を完了する意向である。トルコのアブドラ・ギュル外相とアリ・ババカンEU加盟主任交渉官は、数百におよぶ新たな法律と政府令を含む改革プログラムを発表した。改革は今後7年以内に完了する予定である。レチェプ・タイップ・エルドアン首相はEUに対し、2013年か2014年あるいは2015年の加盟を認める拘束力のある約束を求めた。EUは新たな改革案を歓迎する声明を発表したが、EU加盟の具体的な期日を求めたエルドアン首相の要求は退けた。
ギュル外相は、目標は改革カレンダーの助けを借りてトルコを今後7年以内にEU加盟国の水準に引き上げることである。一括法案は一昨年から始まっている加盟協議の代替ではなく、補完である、と述べた。外相はキプロス問題を念頭に、トルコの加盟プロセスを阻む多くの問題は政治的な問題であると述べた。現在トルコの加盟交渉は、キプロス問題を理由に8分野で停止されている。
改革案は、競争権、環境政策、食の安全、交通分野など、30以上の分野に関する新法案を含む。ババカン主任交渉官は、タイムスケジュールは立法作業のみに関するもので、改革の実行時期を定めるものではない、と述べた。ギュル外相によれば、EUから厳しく批判されている刑法301条も改正の対象になるという。同条項は「トルコに対する侮辱」を禁じており、気に入らない発言をした知識人を国粋主義者が法廷に訴えるのに用いられている。
エルドアン首相は『南ドイツ新聞』Sueddeutsche Zeitung紙に、トルコのEU加盟の期日を設定すればトルコ政府の仕事もEUの仕事もひとしく軽減されようと述べた。「プログラムも計画も一つで済む」。トルコはEUへの接近が長く困難な道のりであることを承知している。「だが私たちは率直さと公正さを望む」、と首相は語った。
エルドアン首相はハノーファー見本市の枠外で行なわれたインタビューで、私は加盟期日設定の要望をドイツのアンゲラ・メルケル首相(キリスト教民主同盟)にも伝えた。しかしメルケル首相は何も意見を表明しなかった、と語った。南ドイツ新聞によれば、欧州委員会と欧州議会はエルドアン首相の加盟期日設定の要求を拒否するという。「どの加盟候補国にも目標期日は設定されない」と同紙はブリュッセルの欧州委員会筋の発言を伝えている。
原題:Tuerkei will bis 2013 fit fuer die EU sein