2007年4月21日(土)10:17

欧州委員会はルーマニアに政治危機の速やかな解決を要求

AFP

ルーマニアのトライアン・バセスク大統領の停職承認を受け、欧州委員会は同国に対し、問題を民主的に解決するよう求めた。同委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長はバセスク大統領およびその敵対者カリン・タリチャーヌ首相と電話で会談し、憲法に則り速やかに解決するよう勧告した、と欧州委員会はブリュッセルで発表した。これより前、ルーマニアの憲法裁判所は、議会によるバセスク大統領の職務停止の決定を有効と認め、大統領の職務を社会民主党のニコラエ・ヴァカロイウ上院議長に委ねた。

「ルーマニアの諸機構がこの政治危機を、民主的かつ憲法に即した原則に全面的に従いながら、できるだけ早く解決する」ことを望む。ルーマニアは欧州連合との間で合意した改革、とりわけ司法改革と汚職の撲滅を継続する義務があることを承知しているはずだ、とバローゾ委員長は述べた。欧州委員会によれば、バセスク大統領とタリチャーヌ首相は自らの状況の見方を説明すべくバローゾ委員長に電話をかけたという。

憲法裁判所による大統領職の停職承認を受け、バセスク大統領は自発的辞職の意思はないことを表明した。この場合30日以内に国民投票を実施し、解職を決定する必要がある。自発的な辞職の場合は、3ヶ月以内に新たな大統領選挙を実施する必要があった。

木曜日の議会では322名の議員が大統領の停職に賛成、108名が反対、10名が棄権した。2004年から就任しているバセスク大統領は、議会の調査委員会の判断によれば、19件の憲法違反を犯したとされる。ルーマニアは今年初めにEUに加盟した。

原題:EU-Kommission fordert rasche Krisenbewaeltigung in Rumaenien




トップへ戻る