2008年4月14日(月)15:33

ケーラー独大統領は旧ユーゴ諸国すべてのEU加盟を支持

ザグレブ(ドイツ通信社dpa)

ドイツのホルスト・ケーラー大統領はアルバニアならびにすべての旧ユーゴ諸国のEU加盟に支持を表明した。ドイツはこの地域が安定を経て永続的な平和と繁栄に至ることを望んでいる、と大統領は語った。

「私はまたこの地域が全体として欧州連合の加盟国になるべきと考える。なぜならそうしない限り欧州の分断を最終的に克服することはできないからだ」とケーラー大統領は月曜日、ザグレブでクロアチアのスティエパン・メジッチ大統領との初の会談を終えて語った。

ケーラー大統領はクロアチアを皮切りに1週間バルカン諸国を歴訪する。クロアチアの次にはマケドニアを訪ねる予定である。すでにEUはクロアチアとの間で加盟交渉を行っている。またマケドニアは加盟候補国の地位を得ている。崩壊したユーゴスラヴィアから分離独立した国々のうち、スロヴェニアはすでにEU加盟国であり、現在EU議長国を務めている。

多民族国家ユーゴスラヴィア崩壊の局面で繰り広げられた内戦を踏まえ、ケーラー大統領は、第二次大戦後のドイツとフランスの間で可能だったことはこの地域でも可能であるはずだ。すなわち和解と協力である、と語った。

メジッチ大統領は、我が国は2010年前にEU加盟の条件を満たすべくあらゆる努力を行うと約束した。ケーラー大統領はクロアチアが順調に進んでいるとの見解を表明した。しかし経済面に関しては法的安定性を高め、官僚主義を廃し、一層の競争を認める必要があると聞いている。だが全体として克服できない課題はない、とケーラー大統領は語った。

私がクロアチアに来たのは、クロアチアの改革努力に大きな敬意を表するためである。ドイツとの関係は「良好で友好的であり、さらに強化することができる」、とケーラー大統領は述べた。メジッチ大統領も両国の友好関係を称賛し、EU接近におけるドイツの支援に感謝の意をを表明した。

原題:Koehler fuer EU-Beitritt aller Nachfolgestaaten Jugoslawiens




ホームへ戻る