2008年4月21日(月)09:50
ベルリン/ブリュッセル(AFP)
欧州連合(EU)は2005年から行われているトルコとの加盟交渉を加速する意向である。欧州委員会のオリ・レーン拡大担当委員はヴェルト紙Die Weltに対して、EUはトルコとの加盟交渉で6月に2分野の交渉を新たに開始することを考えていると語った。それは「企業法と知的財産権」の分野である。その後、フランスが議長国を務める今年下半期にエネルギー問題など新たな交渉分野が加わることになる、と委員は述べた。
EUが「危機的な時期にこそトルコの加盟展望を支持する」ことが重要であるとレーン委員は述べた。一方で委員はトルコ政府に対してさらなる改革を要求した。「私たちは万人に対する言論の自由を望む。私たちは女性や少数民族の権利が保護されることを望む」。これは努力を必要とするが、運命論などではない。「誰も天が解決してくれるなどと期待すべきではない」と委員は忠告した。
EUは2005年からトルコと加盟交渉を行っている。これまで開始されたのは全35分野中6分野に留まっている。今年下半期に予定されているエネルギー分野の交渉についてトルコ側はきわめて重要と捉えており、トルコ政府は1年以上前から交渉開始を要求している。
原題:EU will Beitrittsverhandlungen mit Tuerkei beschleunigen