2009年4月6日(月)16:04

オバマ大統領:「トルコはEUに所属すべき」

アンカラ(ドイツ通信社 dpa)

アメリカのバラク・オバマ大統領はあらためてトルコの欧州連合(EU)加盟を要求した。「アメリカはEU加盟を目指すトルコの努力を強く支持する」と大統領は月曜日、トルコ議会で演説した。

トルコはNATOの関係やEU諸機構にとって、常に重要な同盟国であり、責任あるパートナーであった、とオバマ大統領は述べた。

しかしEU加盟に向け「大きな進展」を遂げたとは言え、「トルコも自らの責任」を果たさねばならない。トルコ政府は政治改革を進め、法治国家の分野で改革に努める必要がある。出版の自由の強化、および学校やメディアにおけるクルド語の許可は重要な進歩と言えるが、改革プロセスを継続し、少数民族の保護や信仰の自由を保証しなければならない、とオバマ大統領は語った。

トルコはボスポラス海峡にかかる橋のみでヨーロッパと結ばれているのではない。数世紀前から共通の歴史、文化、経済でヨーロッパと結ばれているのだ。ヨーロッパは民族、宗教、伝統の多様性により得るものこそあれ、失うものはない、とオバマ大統領は強調した。

欧州委員会の見解によれば、トルコの速やかなEU加盟を求めたオバマ大統領の呼びかけは現在の加盟交渉に何ら影響を及ぼさないという。「新しい要素は何もない」。交渉の枠組みは2004年末にEU加盟国によって全会一致で決定され、加盟交渉は2005年に始まっている、と欧州委員会の広報官はブリュッセルで語った。以来10分野の交渉が開始され、うち1分野は交渉が完了している。広報官は「私たちは引き続きこの道を進む」と付け加えた。「交渉の枠組みが新たに設定し直されることはない」。私たちは「この交渉プロセスの只中」にいるのだ、と広報官は述べた。

欧州委員会のベニータ・フェレロヴァルトナー外交担当委員の広報官は、最終的には「トルコが欧州連合加盟の準備を整えられるか、それともEUがトルコの加盟に備えられるか」を見極めることになろう、と述べた。さらに広報官は、トルコの加盟はNATO内部の決定とは無関係である。両者はまったく別々の組織である、と付け加えた。

原題:Obama: Tuerkei gehoert in die EU




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