2010年4月3日(土)13:08

ヴェスターヴェレ独外相はEU加盟問題でトルコへのフェアな対応を要求

AFP

トルコのEU加盟をめぐる議論で、ドイツのギード・ヴェスターヴェレ外相はトルコとフェアな交渉を行うよう要求した。「トルコはフェアな交渉と信頼できる交渉相手を求める権利がある」。EU加盟展望は「トルコの瞠目すべき変化と改革プロセスの原動力」である、と副首相を務めるヴェスターヴェレ外相はフランクフルター・アルゲマイネ・日曜版Frankfurter Allgemeine Sonntagszeitungに語った。

しかしヴェスターヴェレ外相は、トルコが今日なお加盟条件を満たしておらず、EUも受け入れ準備が整っていないことを指摘した。「もちろん、加盟に関して自動的進行がないことも明らかであり、交渉は結果を約束せずに進められる」と外相は付け加えた。キリスト教民主同盟(CDU)とキリスト教社会同盟(CSU)には、トルコの将来のEU加盟に対して相当の抵抗がある。

トルコとドイツは経済的に密接に結ばれているため、トルコとの良好な関係はドイツの基本的な利益にかなう、とヴェスターヴェレ外相は続けた。「しかしさらに重要なのは、トルコが数多くのイニシアティブによって近隣地域の平和と安定に重要な貢献を果たしていることである」と述べ、アフガニスタンとパキスタンの関係改善の「アンカラプロセス」やコーカサス安定プラットフォーム、イラク近隣諸国会議、およびアルメニアへの歩み寄りを挙げた。「イランの核開発問題でもトルコは重要な役割を果たしている。ほかならぬ今、国連安全保障理事国のメンバーとして」とヴェスターヴェレ外相は語った。

原題:Westerwelle mahnt fairen Umgang mit Tuerkei in EU-Debatte an




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