2011年4月22日(金)19:58

フランスはシェンゲン協定の停止を検討

AFP

アフリカからの難民の増加を踏まえて、フランスはシェンゲン協定の一時停止を検討している。シェンゲン協定の難民規定は不十分であるとフランス政府は伝えた。この問題は来週火曜日ローマで開かれるフランスとイタリアの首脳会談の議題となる。イタリアの海岸を経由して数多くの難民が北アフリカからヨーロッパに向かおうと試みている。シェンゲン協定は原則として「シェンゲン加盟国」間の内部国境における入国審査の廃止を定めている。

1月にチュニジアのベン・アリ大統領が失脚して以来、これまでおよそ26,000人の難民が北アフリカからイタリアに来たが、その大半はチュニジア人である。イタリアは最近、20,000人の難民に対して6ケ月の滞在許可の発行を開始した。この措置によりイタリア政府は、他のEU加盟国に難民を送っているとしてフランスやドイツなどから批判を浴びた。フランスにはとりわけ多くのチュニジア系住民がいる。

原題:Frankreich prueft Aussetzung von Schengen-Abkommen




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