2011年4月23日(土)16:52

ドイツ連邦雇用庁は東欧から年間140,000人の労働者の流入を予測

AFP

ドイツ連邦雇用庁(BA)は、東欧の労働者に対する労働市場開放後に年間約140,000人の移民が来ると予測している。「ポーランド、チェコ、スロヴェニアとの国境地域ではドイツの労働者は厳しい競争にさらされることを覚悟する必要があるだろう」とBAのフランクユルゲン・ヴァイゼ長官は語った。ウルズラ・フォン・デア・ライエン労働社会相(キリスト教民主同盟CDU)は労働市場開放を「きわめて大きな好機」と捉えている。

ヴァイゼ長官は、とりわけパートタイム労働の分野で賃下げの圧力が増すだろうとライニシェ・ポスト紙Rheinische Postに述べた。「バルト三国のパートタイム事業者はすでにスタート位置についている」。しかし全体ではおそらく専門職不足のドイツが必要とするほどの移民は来ないだろう。「ドイツは多くの人が考えているほど魅力的ではなく、高度な職業教育を受けた東欧の労働者はむしろ言葉の問題の少ないイギリスに行く傾向がある」とヴァイゼ長官は述べた。

5月1日より新規EU加盟国の労働者はドイツの労働市場に自由に参入できる。ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロヴェニア、スロヴァキアならびにエストニア、ラトヴィア、リトアニアのバルト三国の労働者は、一切の制約なくドイツで職を探すことができる。ルーマニアとブルガリアについては、当面いわゆる労働者の移動の自由が認められない。

フォン・デア・ライエン労働社会相はフランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙Frankfurter Allgemeine Zeitungに、「私は新規EU加盟国からの労働力が私たちの経済の発展に寄与すると確信している」と述べた。ドイツは完全な労働市場開放まで7年の移行期間を適用した。それは新規EU加盟国の市場参入により生活レベルが下がるのではないかという不安があったからだ。だがこの間新規加盟国は著しい追い上げを見せた。「これで正常化が始まる。すなわちこの大きなヨーロッパの家では、誰もが住む場所と仕事をする場所を自由に選ぶことができる」とフォン・デア・ライエン労働社会相は語った。

フォン・デア・ライエン労働社会相はそれほど大量の労働力流入を想定せず、連邦雇用庁の推測よりずっと低い推計を示した。「私たちは年間およそ100,000人を想定している。ドイツに来る労働者の大半は若くて質の高い労働者である」。不法に働こうというものはすでに来ている、と労働社会相は語った。

原題:Bundesagentur erwartet 140.000 Zuwanderer aus Osteuropa




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