2013年4月15日(月)
AFP
日曜日クロアチアで行われた欧州議会議員選挙は、政権与党の社会民主党(SDP)に対して厳しい評価が下される結果となった。EU加盟を2か月半後に控えたクロアチアでは、保守のクロアチア民主同盟(HDZ)が約33パーセントと最多の票を獲得し、12名のうち6名の欧州議員を同党が占めることになった、と選挙委員会は発表した。同委員会によれば、開票率98パーセントの段階で与党SDPは32パーセントの得票で5議席を獲得。残りの1議席は労働党が得た。
事前の世論調査では、SDPが明らかな過半数を獲得すると予測されていた。しかし同党の得票率のみならず、全体の投票率も予測をはるかに下回るものであった。ゾラン・ミラノヴィッチ首相がEU加盟に向けたクロアチアの「歴史的な選挙」と訴えたにも関わらず、投票したのは5人に1人(20.79パーセント)にとどまった。
消息筋は低い関心の背景として、クロアチアの厳しい経済状況とEU内の危機があると見ている。加えて、今回選出される欧州議員の任期が満期の5年ではなく、わずか12か月であることも一因と見られる。これは来年欧州議会が改選の時期を迎えるからである。人口420万人のクロアチアは7月1日、旧ユーゴスラビアから分離独立した国としては2番目にEU加盟を果たす予定である。旧ユーゴ諸国では2004年にスロヴェニアが先陣を切って加盟しており、同国はすでにユーロも導入している。
原題:Konservative gewinnen EU-Parlamentswahl in Kroatien
Land tritt im Juli Union bei