2014年4月24日(木)18:11

ドイツとフランスはグルジアを密に西欧に結びつける意向

ドイツ通信社 dpa

NATO加盟さらにいつかはEU加盟というグルジアの希望はウクライナ危機により強まった。ドイツとフランスはグルジアのEU接近を約束したものの、踏み込んだ約束は避けた。

ウクライナ情勢を踏まえて、ドイツのフランク・ヴァルター・シュタインマイヤー外相とフランスのローレン・ファビウス外相は訪問先のティフリスで、グルジア政府に対して連帯を約束した。6月末までにEUとの連合協定が調印される予定である、とシュタインマイヤー外相は述べた。「これはグルジアとEUとの関係において重要な一里塚になる。」しかし外相は旧ソ連のグルジアのNATOまたはEU加盟の可否とその時期については判断を避けた。

グルジアは2008年、独立を求めたアブハジアと南オセチアをめぐりロシアと軍事衝突を起こした。この地域には今もなお数千人のロシア兵が駐留している。シュタインマイヤー外相とファビウス外相のティフリス訪問直前、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は南オセチアへの介入を同様の状況が起きた場合の見本と述べている。

南オセチアのようにロシアの権益に直接攻撃が加えられたなら、「国際法に則った上で対応する以外に道はない」と考えている、とラヴロフ外相は語った。これに対しファビウス外相は追加の制裁を行うと警告した。「もしロシア側がさらなる措置に出た場合は、一歩踏み込んだ制裁を行う可能性は十分にある。」

シュタインマイヤー外相とファビウス外相は昨日水曜日にモルドバ共和国を訪問し、EUが同様にこの夏、同国と連合協定を結ぶ意向であることを明らかにした。しかし両外相はこの関係強化がロシアに対抗するものではないことを強調した。「私たちの誰もロシアとの対決を求めていない」とシュタインマイヤー外相は強調した。

社会民主党(SPD)所属のシュタインマイヤー外相は、将来のNATOとグルジアの協力関係の形態については言及を避け、9月のNATO首脳会議とその前に行われるNATO加盟28ヶ国の採決について触れるにとどまった。

グルジアのマイア・パンジキゼ外相は独仏両外相の訪問を、EU接近というグルジアの決断に対する「絶対的な支持」と評価し、グルジアがNATO首脳会議の席で加盟に向けさらなる一歩を踏み出すという確信を表明した。その際、パンジキゼ外相はグルジアがアフガニスタンや中央アフリカ共和国への国際緊急部隊に参加していることに触れた。

シュタインマイヤー外相とファビウス外相は今晩のうちにチュニジアへ向かう予定である。チュニジアは今回の3日間の歴訪の最後から二番目の訪問国となる。両外相は金曜日にパリで第一次大戦開始100周年の記念行事に参加する予定である。

原題:Berlin und Paris wollen Georgien enger an den Westen binden




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