2015年4月7日(火)

ブレア元首相は英国のEU脱退に警鐘

保守党の国民投票の公約を批判

AFP

英国のトニー・ブレア元首相は英国の欧州連合(EU)からの脱退に警鐘を鳴らした。元首相の発言は議会選挙を1ヶ月後に控えての発言となる。

加えて労働党所属のブレア元首相は、昔の選挙区セッジフィールドで、5月の選挙で保守党が勝利した場合はEU残留の是非を問う国民投票を行うとの保守党のデーヴィッド・キャメロン首相の公約も批判した。元首相は、EU脱退によって英国経済に「混沌」がもたらされる恐れがあると警鐘を鳴らした。

「これは我が国の将来に関わるまったく受け入れがたい賭けである」。「私はEU離脱が世界における英国の影響力低下をもたらし、我が国の経済に重大な損害を与え(…)、我が国を依然グローバルな大国に保っている水準や野心に反するものであると確信している」とブレア元首相は語った。元首相はまた、キャメロン首相の国民投票の公約は保守党ならびにメディアに蔓延する反EU気運に対する譲歩に過ぎないと批判した。

キャメロン首相は、自らの率いる保守党が5月7日の選挙で勝利した暁には、2017年末までにEU残留を問う国民投票を実施するとの意向である。世論調査では目下保守党と労働党は拮抗している。ブレア首相は火曜日、労働党のエド・ミリバンド筆頭候補に対する全面的な支持を表明した。ミリバンド候補には党内からも異論があり、同候補のブレア元首相に対する関係も冷めていると見られている。1997年から2007年まで首相を務めたブレア元首相も、2003年のイラク戦争参加により、左派からは支持が薄い。

原題:Tony Blair warnt im vor einem EU-Austritt
Ex-Premier kritisiert Referendumsversprechen der Tories




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