2016年4月20(水)

欧州委員会はウクライナに対するビザ免除を提案

AFP

欧州委員会はウクライナ国民に対するビザの免除にゴーサインを出した。水曜日、欧州委員会は、ウクライナに対し最長90日までの滞在にはシェンゲン圏でのビザなし旅行を認めるという内容の提案を行った。しかしこの計画はなおEU加盟国と欧州議会の承認を必要とする。

欧州委員会のディミトリス・アヴラモプーロス内務担当委員は速やかな決定に対する期待を表明し、「ウクライナ国民に対する大きな成果」であると語り、ビザの免除はウクライナとEU双方の人、経済、文化の交流を容易にすると述べた。とりわけ観光客やビジネスマンが大きな恩恵を受ける。しかしビザの免除はEUでの労働許可を意味するものではない。

ビザの免除の恩恵を受けるのは、生体情報を含むパスポートを持っているウクライナ国民に限られる。ビザ免除の適用範囲はアイルランドと英国を除くすべてのEU加盟国、ならびにシェンゲン圏との連合協定を結んでいるアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスである。

欧州委員会のジャン・クロード・ユンケル委員長はこの提案を3月中旬、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領との会談の際に発表していた。その際、ウクライナとEUのブリュッセル首脳会議は5月19日に設定されている。

現在、EUはトルコ、グルジア、コソボとの間でビザの免除を協議している。トルコについては、それまでにトルコ政府が条件を満たしたならば、欧州委員会は5月初めにビザの免除を提案する意向である。EUはトルコとの難民協定において、遅くとも6月末までにはビザを免除することを約束している。

原題:EU-Kommission schlaegt Visa-Liberalisierung mit Ukraine vor




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