2001年8月8日(水) 17:37

専門家はEU拡大後の民族大移動を想定せず

ハンブルク(AP)

EU拡大後に東欧から大量の移民が流入するという心配は、専門家の見解によれば杞憂であるという。ハンブルクの世界経済アルヒーフ(HWWA)が水曜日に報じたところによれば、今後10年から20年の間に現在のEU圏に移住するのは中東欧の国民の約3パーセントに過ぎない。

しかし、母国に帰る者も予測されるため、この200万から300万人のうち西側の国々に留まるのは100万から150万人程度と見られる、と調査報告書は報じている。「現EU15カ国において人口の減少とそれに伴う高齢化が予想されている状況を考えると、この東欧からの移民流入はほとんどネガティブな問題とはならないであろう」と、この調査報告書を執筆したHWWAのトーマス・シュトラウプハール所長は述べた。300万人はEU人口の約0,8パーセントである。したがって「民族大移動」の脅威などは問題にもならない、と同所長は語った。

原題:Experten erwarten keine Voelkerwanderung nach EU-Erweiterung