2001年8月24日(金) 16:53
マルクトレドヴィッツ(ロイター)
ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)は、夏の周遊を終えるに当たり、あらためてEU東方拡大のチャンスを主張し、その歴史的意義を強調した。「欧州連合拡大への不安を煽る人々の声に怖気づくことのないようにしてください」とシュレーダー首相は金曜日、オーバーフランケンの町マルクトレドヴィッツ中心部の祝祭広場において、1500人の聴衆を前に訴えた。「政治は、皆様に約束しますが、(…)どこであれ可能な領域ならばリスクを減らし、チャンスを広げることでしょう。」東方拡大はヨーロッパ全体に平和と繁栄をもたらす「歴史的チャンス」なのです、と首相は語った。
シュレーダー首相は14日間におよぶ東ドイツ周遊の間、およそ30の場所を訪ね、東方拡大に対する支持を訴えた。現在EUは10の東中欧の国々とマルタおよびキプロスと2004年以降の加盟に関する協議を行っている。夏の周遊の最終日シュレーダー首相はチェコ共和国のミロシュ・ゼマン首相と行を共にした。両首相は昼マルクトレドヴィッツの中間段階の機械製造会社を視察するなどした。
「もちろん、不安や懸念を抱いている人々は沢山います」とシュレーダー首相は認めた。私は、人々が自分の職場を心配する気持も理解できます。「しかし国境をはさんだ双方の人間が生計を立てられる確かな見込みがあります。」このためにヨーロッパで奮闘する価値があるのです。東方拡大はほかならぬドイツにとって重要な意味を持ちます。なぜならその実現により国内製品の新たな市場が創出されるからです、とシュレーダー首相は主張した。ゼマン首相は、EU東方拡大の過程でドイツ−チェコ間の関係が正常化に向かっていることを指摘した。「過去の苦渋は過去へと流れ去りました。」「私たちはふたたびほんとうの友人となったのです」とゼマン首相は述べた。
Schroeder: Menschen sollen Chancen der Osterweiterung sehen