2001年8月31日(金) 16:42

ギリシャ政府はキプロスのEU加盟に際してトルコ政府との関係悪化を危惧

アテネ(AP)

ギリシャとキプロスは、分断されたキプロスの欧州連合加盟に際して隣国トルコとの関係が危機に至ることを危惧している。ギリシャのゲオルギウス・パパンドレウ外相は、キプロスのソクラテス・ハシコス防衛相との会談を終え、ギリシャはあらゆる事態に備えていると述べた。ハシコス防衛相は、危機の可能性は低いものの存在すると発言した。

さらにパパンドレウ外相とハシコス防衛相は、両国間の防衛協定について協議した。この協定によれば、ギリシャはキプロスに対するいかなる攻撃に対しても武力で応じる意向である。キプロスは1974年のトルコ軍の侵攻以来分断されたままである。しかし国際的に承認されているのは島の南のキプロス共和国政府のみである。一方、1983年に独立を宣言した北キプロス・トルコ共和国を承認しているのはトルコのみである。国連の仲介による和平協議は昨年11月末に中断し、それ以後再開に至っていない。

原題:Athen befuerchtet Krise mit Ankara bei EU-Beitritt Zyperns