2002年8月4日(日)10:24

欧州委員会はトルコの改革を称賛

ブリュッセル(ドイツ通信社)

欧州委員会は先日のトルコの内政改革を称賛した。これはトルコ指導部の多数が欧州連合の価値と基準にさらに近づく意思のあることを示した重要なシグナルである、と欧州委員会は土曜日に発表された公式見解で声明を出した。トルコはすでに1987年にEU加盟を申請しているが、これまで加盟交渉は行われていない。

とりわけ歓迎すべきは金曜日にトルコ議会が決定した死刑制度の廃止、他の言語や伝統的方言によるラジオ・テレビ放送の許可、ならびに言語マイノリティーに対する教育の改善である、と欧州委員会は強調した。欧州委員会はトルコのEU加盟申請に関連して、今後は改革の実行に多くがかかってくる。今後数ヶ月間の改革の進展を注意深く見守りたい、と発表した。

EU拡大担当のギュンター・フェアホイゲン欧州委員は改革案の可決を「トルコ議会の勇気ある決定」と評価した。3年前EUがトルコを正式加盟候補国として承認し、明確な展望を与えなかったならば、この決定もありえなかっただろう。EUが人権と少数民族の権利の問題で確固たる立場を維持してきたのが報いられたのだ、とフェアホイゲン委員は述べた。「死刑廃止に関する限り、トルコは今や疑いもなくわれわれの側にいる」と同委員は称賛した。

欧州委員会は秋の次期首脳会議に向けて加盟候補国の進展状況に関する報告書を発表し、どの国の加盟が可能か提案を行う予定である。決定はその次の12月の首脳会議で下されることになる。その際トルコに対して加盟協議の開始が提案される可能性はあると見られている。トルコは13の加盟候補国中、交渉が開始されていない唯一の国である。

原題:EU-Kommission lobt Reformen in Tuerkei




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