2002年8月29日(木) 18:35
パリ(ロイター)
フランスのジャック・シラク大統領は2006年以前の欧州連合(EU)の農業改革を拒否する姿勢を強調した。
「フランスはこの件(農業改革)に関し協議する用意があるが、新規加盟国の加わらない議論は認められない」とシラク大統領は木曜日パリにおいてフランス大使の会合の席で述べた。フランスは現行のEU農業政策の最大の受益国である。新たな国々のEU新規加盟は2004年以降と予測されている。その大半は東欧諸国である。
シラク大統領は、EU各国首脳は1999年のベルリン首脳会議において農業改革を2006年以降に着手することで合意したはずである、と述べた。欧州委員会は去る7月、400億ユーロにのぼるEU農業政策の抜本的改革案を発表している。この案では、農家に対する直接補助金を生産高から切り離し、これに上限を設けることを計画している。しかしフランスはこれを断固拒否している。
原題:Frankreichs Praesident Chirac lehnt EU-Agrarreform vor 2006 ab