2005年8月4日(木)15:00

フランスとトルコのEU加盟問題をめぐる論争は激化

アンカラ/パリ(AP)

フランスからの厳しい批判に対して、トルコは10月の加盟交渉開始に新たな条件を設けることを厳しく拒否した。トルコのレチェプ・タイップ・エルドアン首相は木曜日、我が国はそれを受け容れるつもりはないと述べた。一方、フランスのドミニク・ドストブラジ外相は、EU加盟国のキプロスの承認を依然拒否しているトルコ政府に対し、あらためて批判を行った。

エルドアン首相はとりわけ、フランスのジャック・シラク大統領がドミニク・ドヴィルパン首相のトルコ批判発言を支持したという『フィガロ』紙Le Figaroの報道に遺憾を表明した。ドヴィルパン首相は、EUの加盟候補国が加盟国を承認しないということは考えられない事態と発言している。エルドアン首相は、神の思し召しがあれば加盟交渉は10月3日に開始される。「私たちには10月3日以外の期日は考えられない」、と語った。

この交渉開始の決定は昨年12月のEU首脳会議で決定されたものであり、今になって新たな条件を設けてはならない、とエルドアン首相は主張した。トルコは先週末、新規EU加盟10ヶ国との間の関税同盟を結び直したが、一方でトルコ政府はそれがキプロス共和国の国際法上の承認を意味するものではないと言明している。

フランスのドストブラジ外相は、欧州連合内でこの問題を徹底的に議論する必要があると述べた。「欧州連合の加盟国を承認せず、一方で加盟を望むなどという態度は受け容れられない」。明確な説明が必要である。EU各国外相は9月初めの会合でこの問題を扱うことになるかもしれない、と外相は『ルモンド』紙に語った。

原題:Streit zwischen Paris und Ankara ueber EU-Beitritt verschaerft




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