2010年8月27日(金)12:56

ヴェスターヴェレ独外相はEU加盟に向けボスニアに一体性を求める

AFP

ドイツのギード・ヴェスターヴェレ外相(自由民主党FDP)はボスニアに対し、EU加盟の機を逃さぬよう内政問題の解決を求めた。「EUへの道は国内の統一と国内の統合を経てからである」と外相はボスニアの首都サラエボを訪問して語った。ボスニアは「一つのEU加盟展望を持っているが、いくつも展望があるわけではない」*。さらにヴェスターヴェレ外相はボスニアのスヴェン・アルカライ外相との会談を終えて、10月の議会選挙後にボスニアの司法と選挙権の改革を行うよう勧告した。

ボスニアは内戦終結以来、セルビア人系住民のスルプスカ共和国とムスリム系およびクロアチア系住民の連邦国家から構成されている。二つの地域は大きな主権を持つ一方、中央政府はきわめて弱体である。今週、スルプスカ共和国のミロラド・ドディク首相Milorad Dodikは、私はボスニアのセルビア人が最終的には他の地域から分離独立すると信じていると述べた。

ヴェスターヴェレ外相は水曜日から3日間の日程でバルカン諸国を歴訪している。今日はなおコソボ訪問が控えており、そこに駐留するドイツ連邦軍兵士の訪問も予定されている。

原題:Westerwelle fordert von Bosnien Einheit fuer EU-Beitritt

*訳注:「一つの加盟展望を持っているが、いくつも展望があるわけではない」とは、セルビア系のスルプスカ共和国とムスリム系およびクロアチア系のボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦のそれぞれが別個にEU加盟のチャンスを持っているわけではなく、あくまでも統一体のボスニアとしてのEU加盟しか認められないという意味。




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