2010年8月28日(土)17:09

セルビアはコソボ問題でEUと妥協をはかる意向

AFP

セルビアはコソボ独立問題に関する国連決議案をめぐる問題で、歩み寄りの姿勢を示唆した。我が国は欧州連合の代表と「決議案の修正の可能性」について協議し、セルビアにも諸大国にも受け入れられるような内容にする準備がある、とセルビアのボリス・タディッチ大統領は語ったとタニューグ通信社は伝えた。アメリカ合衆国とも決議案について交渉を行う予定であるという。

しかしタディッチ大統領はコソボ独立承認の可能性についてはあらためて否定した。これは我が国がけっして踏み越えてはならないレッドラインである、と大統領は述べた。今週の木曜日にはドイツのギード・ヴェスターヴェレ外相(自由民主党FDP)がベオグラードを訪問し、コソボ紛争解決の姿勢がセルビアのEU加盟の条件であると伝えたばかりである。

セルビアは、ハーグの国際司法裁判所(ICJ)が7月下旬、2008年2月のコソボの独立宣言を国際法に違反しないと判断したのを受けて、コソボとの新たな交渉を求める決議案を国連総会に提出した。この決議案はコソボの独立をセルビアからの一方的離反であると非難しているため、数多くのEU加盟国から批判を浴びた。EU加盟国の大半とアメリカ合衆国を含む69ヶ国は、かつてのセルビアの自治州コソボの独立を承認している。

原題:Serbien will im Streit um Kosovo mit EU Kompromiss finden




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