2000年8月30日 水曜日 18:33
アルプバッハ(合同経済サービス)
ポーランドおよび他の加盟候補国に欧州連合加盟に向けた準備を有効に整えさせるためには、欧州連合が加盟期日に関する決定を下さねばならない。ポーランドのヴラディスラフ・バルトシェフスキ外相は水曜日アルプバッハの欧州フォーラムにおいてこのように要求した。「2003年1月1日がポーランドが加盟の準備を、また欧州連合が拡大の準備を整え終える期日である。昨年ベルリンで採択されたアジェンダ2000もこの期日で合意している」と同外相は語った。
タイムスケジュールの確定と並び、バルトシェフスキ外相の見解では、目下着手された欧州連合の機構改革を並行して完結させることも必要不可欠である。「ポーランドは、有効に機能し、帰属性と協力関係の強い感情で結ばれる連合体への加盟を希望している。これは抜本的な制度改革を行った国家にとっては特別な重要性を持つ。ポーランドは「大きな」国と「中規模の」国と「小さな」国の利害をたくみに調整し、経済的、政治的安全性をもたらすようなEUに加盟することを望んでいる。」
バルトシェフスキは、今年末に完了する政府協議の時間的枠組みで2002年末の期限に向けた拡大に必要な機構上の準備が可能になると考えている。「重要な質的変革が求められるのは、共通の農業政策や修正を余儀なくされる地域政策のような分野である。ポーランドは欧州連合が最近の拡大においてスウェーデンとフィンランドの北極圏の北の地域に追加的な支援を承認したことを思い出している」と同外相は述べた。
「ポーランドや他の加盟候補国の拡大のケースでは、経済的な思惑だけでなく、統一ヨーロッパという理念の基盤を形成する諸価値を念頭に置くことが求められる。問題はEUが、発展のテンポを速め、文明の後れを取り戻そうと務めるヨーロッパの国々を惹きつける極になれるか否かである。問われるのは、豊かさにおいて劣る新たなEU構成国が連帯や高次の欧州の利害を理解できるかという点である。」
バルトシェフスキ外相は政府協議に向けた最近の先行統合の提案も批判する。 「このプロセスは、何らかの理由で先駆グループに所属するのを控えた国々を周辺的な地位に追いやる可能性がある。それゆえ、加盟候補諸国がその弱い出発点のために『統一ヨーロッパの中で新たなカーテン、すなわち今度は先駆グループのカーテンが引かれるのではないか』と懸念するのも驚くにあたらない。」
小さな国々にとって先行統合は彼らの弱い役割が公認されることを意味し、「事実上、欧州連合の将来の発展はこの先駆グループの国々に委ねられることになる」と同外相は語った
+++マティアス・ラウバー
原題:Bartoszewski: Polen braucht Termin fuer EU-Beitritt