2002年12月6日(金)17:36

EUは加盟候補国に対し過剰な要求を戒める

ブリュッセル/コペンハーゲン(AP)

コペンハーゲンのEU拡大首脳会議を一週間後に控え、EU首脳は加盟候補諸国に対して過度の要求を戒める発言を行った。EU議長を務めるデンマークのペール・スディー・メラー外相は、金曜日コペンハーゲンで「私たちは拡大の準備と真にその意思のある国々との間で拡大を行うつもりである」と語った。外交官の伝えるところによれば、10ヶ国の加盟候補国中すでに6ヶ国が最近デンマークの提案した財政援助の妥協案に同意したという。

しかしデンマークの譲歩案は、10月末のブリュッセルEU首脳会議での合意をおよそ26億ユーロ上回る。ブリュッセルでは2004年から2006年までの予算として393億ユーロが組まれていたが、デンマーク案ではおよそ420億ユーロとなる。ドイツをはじめとするEU実質負担国は依然ブリュッセルの合意を主張している。報道によれば加盟候補国中すでにエストニア、ラトヴィア、リトアニア、キプロス、スロヴァキアおよびハンガリーが、他の4ヶ国も合意すればとの条件付きで、デンマークの提案を受け入れたという。

とりわけポーランドとチェコ共和国がさらなる譲歩を要求していると外交筋は伝えている。またマルタとスロヴェニアも今のところデンマークの妥協案を承諾していないという。来週の月曜日にはすべての加盟候補国との新たな交渉ラウンドがブリュッセルで予定されている。

それゆえメラー外相はコペンハーゲン首脳会議では交渉がもつれると予想する。妥協案に合意できない国々のEU加盟が遅れる可能性もEU筋は排除していない。計画では10ヶ国の加盟は2004年5月1日となっている。

原題:EU warnt Beitrittskandidaten vor ueberzogenen Forderungen




トップへ戻る