2002年12月9日(月)15:32
ブリュッセル(ロイター)
キプロスは加盟候補諸国の先陣を切って月曜日、欧州連合(EU)との交渉を完了した。
10ヶ国の加盟候補国の外相は、木曜日と金曜日にコペンハーゲンで開かれるEU首脳会議の前に加盟交渉を完了すべく、目下ブリュッセルに集まっている。首脳会議では候補国に対して公式に2004年の加盟が招請される予定である。今のところ候補国はEUからさらなる財政上の譲歩を引き出そうと懸命である。EU議長国を務めるデンマークは、これ以上の上積みは不可能であるとして、EUの最終提案を受け容れるよう候補国に求めている。
欧州委員会のギュンター・フェアホイゲン拡大担当委員は先陣を切って加盟交渉を完了したことに対してキプロスの代表団にお祝いを言ってくれたと、同国の代表はブリュッセルで語った。しかしキプロスにとっては、ギリシャ系地域とトルコ系地域がともにEUに加盟できるよう、分断を平和条約によって克服するという課題が残っている。1974年のトルコ軍の侵攻後に樹立されたトルコ系住民から成る北キプロスは、国際的には承認されていない。
国連の仲介により進められている和平協議は外交筋の伝えるところによれば、EU首脳会議を直前に控えて新たな展開を迎えるという。ギリシャ系キプロスとトルコ系キプロスの分権に基づく国連のキプロス再統一の提案が火曜日までに行われるという。
原題:Zypern schliesst Beitrittsverhandlungen mit EU ab